「人生、自由、そして復讐の追求。」ジャンゴ 繋がれざる者 Siggy-Oさんの映画レビュー(感想・評価)
人生、自由、そして復讐の追求。
マンディンゴ、ダルタニャン、奴隷虐待。黒人差別の痛々しさを真正面からとらえ、逆にラストシーンでカタルシスを与えるタランティーノの手法は見事だ。印象的なテーマ曲から始まり、それに代わるノンストップの暴力が、おぞましいアメリカ社会の万華鏡を垣間見せてくれる。レオナルド・ディカプリオの怪演とクリストフ・ヴァルツの完璧に近い脇役ぶりも本作の魅力だが、復讐と黒人差別を意図的に交錯させ、最後は奴隷を見下した人々を嘲笑するように仕上げたクエンティン・タランティーノの脚本も見事としか言いようがない。
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