「奴隷から自由人になったジャンゴ~🎶」ジャンゴ 繋がれざる者 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
奴隷から自由人になったジャンゴ~🎶
映画館鑑賞が叶って嬉しい!髭で早撃ちのヴァルツかっこいい!早撃ち&二丁拳銃のジャンゴかっこいい!ディカプリオ上手い!頭蓋骨話の後、テーブルをバーンと叩いた左手が血だらけなのは今日初めて気がついた!フランコ・ネロが奴隷同士を戦わせる賭けの場面に居たこともイタリア語でけしかけ応援してたことも初めて気がついた!音楽もすごく良い。配信で見た時は奴隷制度や残酷さゆえに「悲しい」という印象が強かった。でも映画館だと笑える箇所がずっと増えてすごく楽しかった!満喫しました!(2022.7.9.)
クリストフ・ヴァルツが、とにかく素晴らしかった。彼のドイツ語は柔らかくて優しく、高速の決断で撃つピストルが真逆の早撃ちでかっこよかった!加えて相変わらず優雅で怖くてシビアな役。ドイツ語、フランス語、イタリア語も散りばめていて慇懃無礼な嫌らしさが素敵💕ジャンゴを見つけ早撃ちを教えフリーマンと名付け、演技の重要性も伝えジャンゴは素早く学び応えた。ジャンゴはどんどん賢くかっこよくなる。
シュルツが、「エリーゼのために」のハープ演奏を辞めさせようとしたシーンは胸に刺さった。奴隷を複数の犬に襲わせた残虐な場面を思い出していた時だ。ベートーベンを聞くなんてできない。
オープニングからタランティーノのジャンゴ愛が溢れていた!フランコ・ネロがジャンゴと話す場面はオマージュ溢れ良かった。ジャンゴに名前を聞き「ジャンゴ、Dは発音しない」。その答えに満足するネロ。ミニスカートの女の子をメルセデスと呼ぶ。フランコ・ネロのジャンゴの亡き恋人の名前!
そして、ジャンゴの妻の名が、Bruenhildであることにはっとさせらた。ゲルマンの古めかしい名前。ドイツ人ならすぐさまニーベルンゲンのお話を思い出す。彼女がジャンゴを見て失神する場面は笑ってしまった。あの時代の白人女性のパロディ?Bruenhildという名前を持った女は決して失神などしない!ジークフリートが彼女を救うんだよ、と話してくれたシュルツ。ジャンゴがジークフリートになり彼女を救い出した。
幌の上のでかい歯がブラブラ動いている様子や、白頭巾で目が隠れる、よく見えない、もう嫌だ!の場面は長屋の若い衆がワイワイやってる落語みたいで笑ってしまった。
音楽、全てがヴァラエティに富みタランティーノ選曲、素晴らしかった。イタリア語の美しい歌もあって嬉しかった。
talismanさんへ
ジャンゴ、思い出しました。妙なところでネタバレですが、有難うございました!
タランティーノ作品と言えば「史実の逆うち」と「自己願望の羅列」。「悪い白人をとっちめろ(ジャンゴ)」だったり、「ナチスに復讐(イングロリアス・バスターズ)」、「狂信的な殺人鬼を葬る(ワンス~ハリウッド)」などなど。ラストは「スタートレック」らしいんですが、どんな話になるのやら...ちょっと、スタートレックを予習、と言うか復習しとかなきゃ!
今晩は
”ジークフリート”はドイツ語使用地域では現在では、余り名前に使わないというのは、脳内の片隅にありました。
”アドルフ”という名前を子供につけるのは戦後のドイツではタブーである、という事とは意味合いがやや違いますが・・。
日本でも私の祖父の代までは自分の縁者に”英機”は・・という話は何かの本で読んだ記憶がありますね。
では、又。
今晩は。
ジャンゴの妻の名が、Bruenhildであることに、”全くはっとしなかった”NOBUです。勉強になります。当時の資料を見返してみます。
あと、クリストフさんが言及されていたポランスキー監督の「おとなのけんか」はお気に入りの作品で、特に皆で大事な話をしているのに頻繁に携帯電話に出るクリストフ・ヴァルツの演技は絶品でした。(もちろん、ジョディ・フォスターやジョン・C・ライリー、ケイト・ウィンスレットも良いのですが・・)
では、又。
talismanさんへ
ジャンゴって、最後どうなるんだったっけ?状態のBloodです。2013年の映画ですよね。ヤバいくらいに忘れてますw
こんな美味しいネタでも「アメリカ史と人種問題について」とか「白人の罪を問う」などと言う路線で大上段に立つことなく、劇画感満々で独自ワールドをぶっ飛ばすタランティーノが大好きです!