「静謐 且つ 屈強」そして友よ、静かに死ね "Auggie" Wrenさんの映画レビュー(感想・評価)
静謐 且つ 屈強
狙いを定めた喉仏は確実に喰い千切る。信じる者を ひたすら信じる。無駄な言葉は聞かない。仲間は必ず守る。裏切る相手を決して間違えない。必要以上な言葉を排した単純明快な社会。生きるか死ぬかの境界線が、泣きたい位に薄っぺらい。生き残るか死ぬかは自分次第でもあり 運次第でもある。
所謂チンピラは出て来ない。百戦錬磨の猛者共が、決して老成する事なく瞬発力の高い暴力を引き摺り続ける。若い頃からの“日常”を捨てる事なく。
この人間味の無い世界で、確実に生存している人達――。
一つの究極なのかも知れないし、一つの平穏なのかも知れない。
Gerard Lanvin の静謐で屈強な体躯が全ての哀しみを物語る。
そして何はトモアレ、Olivier Marchal監督から目が離せない!!
追記:こうして見ると、邦題って付けるの難しいのね。
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