「一線を退いて静かに余生を楽しんでいた元ギャングのモモンは、かつての...」そして友よ、静かに死ね よねさんの映画レビュー(感想・評価)
一線を退いて静かに余生を楽しんでいた元ギャングのモモンは、かつての...
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一線を退いて静かに余生を楽しんでいた元ギャングのモモンは、かつてのギャング仲間セルジュが取引相手を裏切った後に逮捕されたと聞かされる。ロマ族出身であるために幼少の頃差別を受けていた自分を庇ってくれた親友セルジュとモモンは固い絆で結ばれていたがいつしか疎遠になっていた。モモンは苦悩の末セルジュの脱獄の片棒を担ぐが、杜撰過ぎた脱獄計画は多くの死傷者を出してしまう。セルジュの脱獄を知った組織、以前からモモン一味をマークしていた警察の追及からセルジュを懸命に守り戦うモモンだったが、次第にある真実に近づいていく。
邦題がネタバレに片足突っ込んでいる点に大いに問題があるものの、最近俄然秀作ノワールを量産しているフランスから出てきたハードボイルドな渋い一作。70’sノスタルジーが本作でも濃厚で、過去と現在を交互に描写する物語は非常にリリカルで美しく、さりげなく大量投入されているシトロエンDS、ポルシェ・カレラといった名車も眩しくてしょうがないです。
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