「ふわり、ゆらりと。」ペタル ダンス ときソラさんの映画レビュー(感想・評価)
ふわり、ゆらりと。
『ペタル』とは花びらのこと。
全編を通して、
花びらが舞うように、ふわりふわりと場面が展開し、
彼女たちが交わす言葉も核心には触れず、
ふわりゆらりとその場を揺れる。
近づいては離れ、
離れては寄り添い、
誰しもが本心を語ることなく、
ただ、舞っている。
私がもう少し若かったら、
彼女たちの揺らぎを自分のソレと重ね合わせることも出来ただろうけれど、
生憎私はそんな季節も越えてしまったので、
その、ふわりゆらりとしたそれぞれの足元を
ぼんやりと眺めることしか出来なかった。
あれこれ悩まずに、誰の感情にも移入せずに、
ただ眺めるだけの映画も、たまにはいいのかもしれない。
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