「誰が変態やねんフロリダ・ソウルショー」ペーパーボーイ 真夏の引力 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
誰が変態やねんフロリダ・ソウルショー
夏だから、こうなった。童貞ジャックと女中アニタの関係がもっとも信頼できる仲だったけど、ビッチなシャーロットのおかげで意外なキャラ・人間関係が暴かれていくお話。誰が変態って、やっぱりジョン・キューザックとニコール・キッドマンでしょ!
暑い夏。人間の罪深さを曝け出し、救助のためとはいえ顔面おしっこする様子や刑務所での面会でも変態ぶりを発揮する・・・夏!夏だからこうなった。冤罪についての取材という設定もただの前振りにしか過ぎなかった序盤の展開。観終わって頭の中で整理しても、序盤では作者が社会派サスペンスを書こうと思ったに違いない。
兄ウォード(マコノヒー)の性癖や黒人の問題などにも切り込んで切り込んで、最終的には切り込みすぎの犯罪者を暴くといった謎の展開。沼地の住居はとにかく不気味。さらに不気味なおじさんも終盤見かけなかったということは、彼も切り刻まれてたのか・・・?
時代設定が1969年。ベトナム戦争も末期の頃だし、公民権運動も終わりに近づいていた頃で、そんな時期の猟奇殺人事件。水泳選手だったというジャックの伏線も生かされ、沼地から顔を出すなんてのは、フロリダでも『地獄の黙示録』があったのか!という笑うに笑えない終盤でした。
コメントする