劇場公開日 2013年3月9日

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「色々と詰込みすぎ!(笑)衝撃の物語終盤1/5は必見のド迫力!キャッチコピーに偽りなし!」キャビン 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5色々と詰込みすぎ!(笑)衝撃の物語終盤1/5は必見のド迫力!キャッチコピーに偽りなし!

2024年3月4日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

この映画、出自からして非常にややこしいんですよ。全く同年公開の映画でタイトルが全く同じの作品があるので。本作の邦題が『キャビン』なんですよ。なので便宜上、こちらを『キャビン』としますね。.com様でも、こちらが『キャビン』(原題:The Cabin in the Woods)なので。ややこしい。
もう一方の『キャビン・イン・ザ・ウッズ』の原題は『Resolution(決意・決断)』なんですよ。なんでこっちを使わんかったし。めっちゃ紛らわしいJARO案件。タイトルくらいきちんと分けろし。

メインビジュアルから、てっきり『CUBE』みたいなソリッドシチュエーションスリラーを期待していたんですよ。
キャッチコピーは「あなたの想像力なんて、たかが知れている」ときたもんですよ。どんだけ自信満々よw
アマプラで観たんですが、ジャンルが「ホラー」「サスペンス」そして信じがたいことに「コメディー」なんてのが、しれっと紛れ込んでるんですよね(笑)
それ見た時点で、なんか、すごいイヤな予感がしたんですよ。
案の定、ごった煮のぐっちゃんぐっちゃんで、収拾つかない映画なの。
謎要素詰込みすぎ!まさに闇鍋状態。←伏線
毎回詰込みすぎのレビュー書いている私が言えた義理じゃないんですが。

主人公側で起っている͡ことは『死霊のはらわた』だったり『悪魔のいけにえ』だったり『13日の金曜日』みたいな湿っぽいホラーなのに。いえ!ホントに!ゾンビやら、レザーフェイスやら、ジェイソンっぽいのが出て来るの!(この時点で、すでに詰込みすぎ!)
一方の彼らを監視したり操ったりしている(?)側の、どうやら悪役のラボの情景は、無機質でコメディータッチ(しかもダダすべり)なの。でも、コメディーパートのシーンの劇判がシリアス一辺倒なの。そんなの全く笑えない。
どこで感情のスイッチ切り替えたらええねん!って話です。
物語の残り1/3あたりで、主人公側の惨劇をツマミに、ようやくパーティーっぽいのやり始めるんですが。まだ笑えないよ。
あくまでもシリアス展開なの。コメディー言うんやったら、もっと振り切れし!
普通なら、全く相容れない要素+要素だと思うの。やっぱり失敗かー!って思ったんですが…
カレーと、いちごケーキが好きでも、鍋に一緒くたに混ぜて出されたら、そんなんイヤやねん!別々に食べたいねん!って思ってたの。この時点では。
そもそも、何をやってんのか、何をやりたいのかが、さっぱり見えてこないの。って思ってたの。この時点では。
闇鍋だけに、とんでもない物がぶち込まれているかもしれないのに。←伏線
ネタバレ的に調理方法(ストーリーライン)までは訊かんけど、せめて具材(シーンの説明)くらい明らかにしろし!
もう観るの止めようかな…って思い始めた終盤に、やっと『CUBE』っぽいのが来たの。
ここから面白くなるの?と思い、鑑賞を続行です。ここからのCUBE的ビジュアルは、悔しいけれど圧巻だと思いました。途端に面白くなるの。『CUBE』+『死霊のえじき』+『バイオハザード』+『ミスト』+『エクソシスト』+『IT』+『インディー・ジョーンズ』+『ノック』みたいな。そして、最悪のバッド・エンド。
あ…ありのまま…物語終盤1/5で起ったことをありのままに話しました。何を言ってるのか分からないと思いますが、私も何を見せられたのか分かりませんでした。頭がどうにかなりそうでした。のポルナレフ状態でした。
ホラーだとかスプラッターだとか、そんなチャチなものじゃなかったです。もっと恐ろしいものの片鱗を味わいました。
怪物やら幽霊やら妖怪みたいのがうじゃうじゃ現れて、まさに百鬼夜行の地獄絵図状態。
マジで怖いガク((( ;゚Д゚)))ブル描写の連続なの。
ガク((( ;゚Д゚)))ブル要素詰込みすぎ!もっと落ち着け。
ある意味、ここのぶっ飛びっぷりがコメディーちゃぁコメディーなのかも。それくらいぶっ飛んでるシーンの連続なの。まさににめっちゃハイカロリーの闇鍋。←伏線回収
この映画、この終盤1/5観るだけでも十分に価値あったよ!闇鍋最高だよ!散々貶してごめんなさい。
「私の想像力なんて、たかが知れていました」
闇鍋、大変美味しゅうございました。

野球十兵衛、