奇跡のリンゴのレビュー・感想・評価
全73件中、1~20件目を表示
吉田智子&中村義洋の脚本がもたらす説得力に唸る
不可能と言われたりんごの無農薬栽培に取り組み続けた木村秋則さんの実話を映画化。
実話だから嘘をつくわけにもいかないなかで、吉田智子と中村義洋監督が共同で執筆した脚本が、木村さんに寄り添いながらも、良い意味で余白を作り、それが演じ手たちにとって大きなヒントをもたらしたように感じた。
実際に青森へ行き、木村さんに会い、無農薬リンゴもご馳走になってきたが、「言うは易く行うは難し」ということを痛感させられ、まざまざと見せつけられた。中途半端な覚悟では実現しえなかったことを、阿部サダヲを菅野美穂が見事に体現してみせた。
諦めずに目標に向かってやり抜くことの大切さ
実話を元にした作品。
今一緒に仕事している友人が10年以上前に、とあるレストランでこの木村さんの奇跡のリンゴを食べたことがあるというエピソードを聞いていたので、“奇跡”という言葉にどんな背景があるのか、期待を胸に鑑賞しました。
外野が何と言おうと、どれだけ失敗したとしても、諦めずに結果になるまで信念持って取り組み、やり抜いた木村さんの努力と強さ。
その木村さんを色々あっても支える家族や周りの人達の存在の素晴らしさに、自分も家族や周りの人、仲間たちに支えられていることをどんな時も忘れてはならないと気づきました。
自分の信念を貫き、結果になるまで諦めずにやり抜くこと、
前を向いて笑顔でいることと、支えてくれている周りの皆への感謝を忘れずに、私も真摯に仕事に取り組みます!
おいしいリンゴの旅‼️
りんごの無農薬栽培を成功させた木村秋則さんと、その家族の物語‼️阿部サダヲさんの熱演と、観ている人全てを癒す菅野美穂さんの存在感で、ラストの幸福感は素晴らしい‼️ただ実質10年間の試行錯誤、その10年の間に畑は税金対策で没収され、出稼ぎ先で有り金盗まれフルボッコ、同業者たちからは白い目で見られ、主人公も少し精神に異常をきたしたり、娘は病気になり、理解者だった祖父も亡くなってしまう‼️成功して報われるものの、それまでの苦難が長過ぎて観ていてツライ‼️何はともあれ、今、我々がおいしいりんごを食べれるのは木村さんのおかげです‼️
感動ノンフィクション!菅野美穂が炸裂してます。
阿部サダヲでも山崎努でもなく菅野美穂が素晴らしい物語を「傑作」に引き上げていました。美しく健気な良妻賢母のアクトとナレーションが素晴らしかったです。
凄く良い傑作でした。
リンゴにぎりしめて。
今更ながら観ました。紆余曲折ありようやくできたリンゴを握りしめて亡くなったおじいさんのシーン、じーんとしました。言葉少ないおじいさんの強い想いが伝わりました。利子を払いに行ったときの『ランドセル買ってやれ』のシーンも、とても良かったです。俳優さんたちの津軽弁、がんばりました。北国の言葉は鼻濁音がほんとうに難しいんです。きれいすぎる津軽弁風でしたが、すごくがんばって覚えたことが伝わりました。
原作を読んだ時に木村さんの生き方、人柄、考え方すべてに感動したこと...
原作を読んだ時に木村さんの生き方、人柄、考え方すべてに感動したことを覚えている。すごく優しい人だなぁって思った。
その人柄が阿部サダヲはよく出ていたと思う。ぴったりだった。
この映画を観て、木村さんもすごいけど、夫を信じて見守って支え続けた奥さんもすごい。そんな菅野美穂の演技もよかった。
おじいちゃんも、子供たちもみんなが信じて助け合っている素敵な家族だなぁって思いました。
努力が実る、本当の瞬間
ドキュメンタリーというのが嘘かのよう。
でも実話であったことが嬉しい、努力が報われるってこういうことなんだ、
成功を信じて最後までやりきるっていうのはこういうことなんだ、
と気持ちが熱くなる映画でした。
今、目指しているものに壁を感じてる人、ぜひみてください。
【苦しい時程、笑顔が大切。愛妻の健康を考え、チャレンジした"無謀"な事が長く苦しい時を経て、奇跡をもたらした物語。】
監督・脚本は"この人の脚本ならば大丈夫"中村義洋。(自分の中で勝手に命名)
りんご農家を仕方なく継いだ秋則(阿部サダヲ:嵌り役)は妻、美栄子(菅野美穂)が毎年皮膚がかぶれ、数日寝込む理由を知り、始めた事とは・・・。
1年目、2年目位迄は、観ていて"もうすぐだろう・・・・"と思いながら観ていた私が甘かった。
秋則が東京に出稼ぎに出るシーン(で、酷い目に逢う。)や、田を売るシーンや、周囲の畑に"迷惑"をかけてしまい、村八分に近い状態になるシーン(このシーンが一番観ていて辛かった・・・)や、子供達に泣かれるシーン等が続き、
-辛いぞ、悲しいぞ、阿部サダヲだぞ!笑いが欲しいぞ!と思いながら、鑑賞続行。-
〈それ故に、あの"白い花"が咲き誇る、素晴らしいシーンでは涙を堪えるのが、難しかった作品。
結末が分かっていても・・・。〉
〈2013年6月9日 劇場にて鑑賞〉
こんな感動作なのに知名度低くない?
全編通じて、夫婦愛の深さと大切さをガッツリ観られる。
決して押し付けがましくなく、ピュアそのもの。
だから映画全体が美しい。
実際、10年余も試行錯誤を人は続けられるだろうか。
成功の道筋すら見えない中で、自分一人ならまだしも、
家族を巻き込み、心も体もメタメタにされながら
耐え続けられるたろうか。
まさに自問自答だ。
キャスティングの成功もこの映画の評価だろう。
阿部サダヲさん、菅野美穂さん演じる夫婦像。
ホントに素晴らしく映りました。
そして何より義父役の山﨑努さん。
偏屈オヤジなのかと思ったら真逆。この人あっての
このストーリーだ。
りんごに限らず農業は美化される生業ではなく、
苦労と激務の連続でしょう。
この映画を見て、より一層大地の恵みと、従事する方々への感謝の想いを強く持たなければと痛感しました。
本当にいい作品でした!
阿部サダヲ祭り
菅野美穂がとても良かった。いい役者さん。青森の風景、森とか山とか季節、緑、花、野菜、空気が美しくてよい呼吸ができるような思いになった。阿部サダヲの瞳と声を見て聞けばいつでも元気になれる!
無農薬が一番!
元々は全国に広がったリンゴ栽培だが、害虫被害のため農薬を上手く使った青森県農家だけが残ったという知識。そういった話は役にたつのだが、何度も失敗を重ね、借金まみれとなり自殺まで考えたという展開に面白みがあるわけでもなく、偶然に無農薬で育てることが出来たという一種のサクセスストーリー。ただ、三人の幼き娘など家族愛に溢れる内容には心打たれるのだが・・・
挑戦者は成功しなくても素晴らしい
成功したから、映画担っているんだろうけど、成功しなくてもやっぱりこの人たちはすごい。そしてそのすごさを素晴らしい俳優で伝えてる。象徴的に映る山。リンゴの花の美しさ。面白かったです。
リンゴを味わって食べたいと思う
めっちゃ良かった♡
阿部さんも菅ちゃんも良くて尚良かった♡
こんなドン底まで落ちてからの出来上がったリンゴだったのか…
“奇跡のリンゴ”は手に入れられないけど、無農薬のリンゴをもっと味わって沢山食べよう٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
菅野美穂も阿部サダヲも良い俳優だな~。 昔、プロフェッショナルの...
菅野美穂も阿部サダヲも良い俳優だな~。
昔、プロフェッショナルの企画で岡村さんが過去の出演者のかたと話すときに本作の主人公のかたが登場された回がすごく印象的でした。
強烈な挑戦は自分だけでなくまわりも迷惑こうむってそれでも歩んでいく姿は純粋にすごいと思いました。
家族の、しかも子供の苦労を知ったらまともな神経ではできないと思う。
「リンゴ農家だけど歯がないからリンゴ食べられないんだ」って対談のなかで笑ってたけど、冗談混じりで話してたけど自分で歯を引き抜くのはかなりの覚悟と後悔のなせる技だと思う。
阿部サダヲでかなり場面が緩和されて、菅野美穂の表情で誤魔化されてたけど、この話結構イッちゃってる感じがした(笑)
奇跡
泣ける、いいお話でした。
菅野美穂の涙の演技がとても良かったです。
CGを使った演出があるんですが、ちょっと微で自然な演出な方が私の好みでした。
どこまでが実話なのかわかりませんが、この話はまさに奇跡のリンゴでした。
単に前人未到な事を成し遂げたから奇跡というわけではなく、周りの環境や、めぐり合わせ、そういう事も含めて奇跡なんだと思います。
人と違うことをする人や先駆者は批判される事が多いです。
その中で本人の頑張りも必要ですが、理解者やそれを支えてあげる人達の存在が大きいのでは無いかと思います。
かまど消しだが運は良かったということ?
包容力のある素敵な家族像が描かれている話。
一方で、妻側の視点で見ていたせいか、主人公である夫に共感できなかった。
まず妻子ある身で全財産を投げうつ程の理由が説得的に描かれていない。
浅はかな考えで保険をかけずに全部の畑でギャンブルし、
結局畑を減らしただけの話を美談のように言うのは勘弁して欲しい。
家族のためといいつつ、自殺を選ぼうとするところにも矛盾を感じる。
それと主人公の努力の方向にも賛成できない。
先人の足跡を追体験することに膨大な時間と財産を費やしている。
自分で考えることは確かに重要だが、
一方で、蓄積された知識を紐解くことの効率性を無視しており、
付き合わされる家族は酷である。
とはいえ、その努力が実って結果が出たならゴメンナサイと言うしかないが、
どうやらそうでもないらしい。
なぜなら映画では結局「奇跡のリンゴ」に重要なのは土だという結論になっていて、
中心的に描かれていた散布物の試行錯誤がどの程度成否に影響したかがわからないから。
そもそも、どん底からの転機が「運」とはいかがなものか。
「死の直前たまたま目の前に現れた神々しく光る木」を発見したことが成功の鍵だとすると、
彼の頑張りと直接の関係がないところで成功が導かれたことになる。
要は、この映画の構成では
無責任で的外れな挑戦だったけど奇跡に助けられて成功した話、
という感想を持たざるを得ない。
全73件中、1~20件目を表示