「太眉姫と大口の女王。」白雪姫と鏡の女王 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
太眉姫と大口の女王。
エンドに流れるマハラジャ・ダンス大会を観るまで、
今作の監督が、あのターセムだってことをすっかり忘れていた。
ははぁ~vコッテコテの煌びやかな衣装に(故・石岡瑛子様)加え、
コメディというより悪ノリ大好きな女王、王子、姫、小人たち。
面白いかどうかは、けっこう個人差があると思うけど^^;
スノーホワイトと大きく水を空けられた理由はなんとなく分かる。
(美しさに於いても、かなり対極だもんねぇ)
そんな中、唯一目を見張るのは、
お馴染ジュリアの裂けんばかりの大口に対して、
新生リリーの野太い眉毛!植毛してんのか!?と思うくらいお見事。
最近では夏目三久の黒太眉毛が最高品質だと思っていたんだけど、
いやいや~リリーさん、アナタのその眉毛、すっばらしいよ。
もう姫っていうより、眉毛が歩いてる感じだったもんね。
いっそタイトルも、太眉姫と大口の女王。のがいいんじゃ…(コラ!)
かなり捻じ曲げて、ブラック性に富んだお話に仕上げているので、
大筋は同じでも、へぇ~^^;っていう面白さはあった。
ただ脚本が…この監督っていつもおざなりというか、見せ場重視
映像ご覧あれ!なんで、ほったらかしなんだよなー。
だから?それで?なにが言いたいの?感が最後まで漂うの否めず。
そんな中、異彩を放っていたのが、王子役のA・ハマー。
普通にイケメンなんだけど、どこかが足りてないんですよね?感が
今回も存分に発揮!(誉めてますからね)され、ま~面白いこと!!
けっこうこの人って、言えば何でも演じてくれそうな俳優さんですね。
今後も期待してます。
小人たちも…なかなか良かったし(個性豊かで)
姫はもう眉毛で独り勝ち!だしねぇ。ジュリアはどんなに意地悪に
固執してもあの雰囲気でコメディ化しちゃうからぜんぜん怖くない。
このコテコテ感に巧く合わせていたのはブライトン役のN・レインか。
普通にこの役に馴染んでいた感じ^^; 役得よねぇ。
個人的には最後の国王が…きゃあ~!S・ビーンじゃないのっ!!
ってところで狂喜乱舞。全然似合ってないけど(ゴメン)嬉しさ倍増。
え?毒リンゴ?あぁ~そうなったんだ、じゃ国王映して。みたいな^^;
ジュリア以上に毒づいてしまう悪態オバサンと化してしまった。
(お父さんはお元気?よく聴いたわぁ~昔。毛深くはなかったよね?)