劇場公開日 2012年9月14日

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「軽いノリのおとぎ話」白雪姫と鏡の女王 Blueさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5軽いノリのおとぎ話

2012年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

おもちゃ箱をひっくり返したような衣装に 登場人物、建物や風景は すっかりCG。 その軽さに見合った キャスティング(一人を除いて)。 ジュリアとリリー、ネイサンの演技力だけが 見どころ。 いや、7人の小人も なかなか良かったかもしれない。

王様である父が失踪、継母に育てられた純粋・無垢な白雪姫は かつてにぎやかだった国が 無残な姿に変わってしまったのを目撃する。 人々を助けたい白雪姫は ある計画を持って舞踏会に参加するのだが…と ストーリーは流れます。

白雪姫を演じた リリー・コリンズ。 まゆ毛~!イモト~!と叫びたくなる立派な眉と 大きな瞳。 最初は違和感ありますが、だんだん可愛く見えてきて 後半はエンジェル・スマイルにくらくらしてしまいます。 世間知らずのお姫様が たくましく成長するという部分は 原作とだいぶ異なりますが、リリーちゃんが終始 真剣に演じてくれるので そこも笑いを誘います。

継母・王女を演じた ジュリア・ロバーツ。 コメディの女王、健在! 独特の語りと 彼女にぴったりのセリフもたくさん組み込まれていて ジュリアの魅力が十分にアピールされていたと思います。 何より イヤなオバチャン(悪)役を引き受けるなんて カッコいい! 実は 衣装だけ見ると(別のお話で)ジュリア主演もいけそうな美しさです(衣装担当・石岡瑛子さんの力ですね。 ご冥福をお祈りいたします)。

アルコット王子を演じた アーミー・大根・ハマー。 完全に見た目だけで選んだと思うキャスティング。。。 笑いのセンスがない言い回しや 立ち振る舞い。 頑張っているんだけど、浮いてます。 ジュリアとのツー・ショットも リリーとの絡みも違和感あり。 と言うか(ハンサムなんだけど)カッコよく見えない、だから迫りたくならない。 アーミー、出直してきてちょうだい。。。

その他、執事・ブライトンを演じた ネイサン・レイン(『プロデューサーズ(2005)』と 召使のマーガレットを演じた メア・ウィニンガム(『マイブラザー(2009)』)が助演で活躍。 7人の小人を演じた俳優さんたち、実際の身長が120~130㎝らしく 白雪姫(リリー)を囲む姿が 可愛かったです。 ワイルド系で 何気にイケメンの顔ぶれ。 そして 演技派の7人です。 あと、後半に “ダンディなイケメン”も出演中!

もうすぐ 別バージョンの白雪姫(『スノーホワイト(2012)』)が公開になりますが、比べて観ないことに決めました。 ちょっと『シュレック・シリーズ』にも似てるかなと思える 軽いノリのおとぎ話の本作品。 リリーちゃんの可愛らしさと ジュリアのオバチャンぶりを楽しむ一本です。

P.S. エンドロール、なんで?と思ったら 撮ったのはターセム・シン監督でした(なるほどね)。 アーミー、最後まで ちゃんとやれ。。。

Blue