劇場公開日 2012年9月14日

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「新解釈・白雪姫」白雪姫と鏡の女王 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0新解釈・白雪姫

2021年11月29日
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鑑賞方法:VOD

『白雪姫』と言えば、誰もがディズニー映画のストーリーを想起する。白雪姫の美しさを妬んでいた継母によって、城を追放され、おまけに毒入りリンゴまで食べさせられて、永遠の眠りにつくが、七人の小人と王子様のキスによって甦るという物語。どちらか言えば、美しく、優しいお姫様が、悪魔のような継母に騙され、現状を自分では打開しようとしないで、小人や王子任せの世間知らずのお姫様物語とも見えてくる。

しかし、本作はそうした白雪姫のイメージを一新!強く、逞しく、男勝りの勝気なお姫様として描かれている。それを象徴するかのように、本来なら、強くてかっこいい王子が、正義感だけは強いが、まるっきり戦には弱くて、つるし上げられ、その度に、王子を助けるのが白雪姫と言う設定が面白い。昔ながらの男尊女卑的な考えを真っ向から否定して、女性の強さをアピールする、現代的解釈の白雪姫と言えよう。

そして、内容的にみると、何とも頼りない王子のひ弱さ、むさ苦しい小人達なのにコケティッシュな動きと会話、継母をとりまく従者達のゴマ磨りによる裸の王様状態…等、クスッと笑えるコメディータッチの作品となっており、ファミリー映画として仕上げている。

主演は、悪い継母にジュリア・ロバーツ、そして白雪姫には、リリー・コリンズが務めている。ジュリア・ロバーツと言えば、誰もが、知る名女優。出世作となったリチャード・ギアとの『プリティー・ウーマン』は本当にチャーミングな演技にも了されたが、最近はこうした悪女役も板についてきている。

リリー・コリンズは、画面のアップにも耐えられる本当に端正な美しさなのに、出演作品の記憶が少なく、大作には恵まれていないのが残念。もっと、もっと主役として観てみたい女優さんである。

bunmei21