「本当の意味で父になるということ」そして父になる hormone29さんの映画レビュー(感想・評価)
本当の意味で父になるということ
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ひどく簡単に言うとイケメンで大手の建設会社の社員でホテルみたいな家に住んでいる完全な勝ち組の良多が子供のとり違いという突然の不幸により,今までの自分が自信を持って信じてきた父権主義的な子育て観を打ち砕かれ父親として成長するという話。
キャスティングが神的に素晴らしかった。
とり違い相手の斉木家の親のリリーフランキーと真木ようこは良多と対極的な個人営業の小さな電気やでカカア殿下だけど夫もしっかりしてて締める時は締めるっていう良多とは違うすごくかっこいい父親だし,すごく温かみのある家庭はみていてほっこりしたし,良多が全く違う価値観の家族を自分の思う通りにはできなくて挫折を味わうところなどはイケメン・金持ち・勝ち組とかいけ好かないわーと感じている自分には気持ちよかった。
演出も過剰ではなくむしろ抑え目だがしっかり伝わるように作られているし,心理的な面で人の子育てはやはり親の影響をすごく受けてるんだなあとか親の養育態度による子供の影響とかいろいろ考えさせられた。
子役も役というより本当の子供にあっている感覚にとらわれた。DVDでたら絶対また観る。
良かった言葉
似てるとか似てないとか、そんなことにこだわっているのは、子どもとつながってるって実感のない男だけよ
子どもは時間だよ
もうミッションはおしまいだ
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