「あとから、涙が」そして父になる xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)
あとから、涙が
カンヌ映画祭で、審査員賞を獲った作品。
その審査員を務めたニコール・キッドマンは言った。
「この作品は実の子と養子の子を持っている私にとって、
他人事とは思えなかった。全員で一緒にワイワイできることが
どんなに幸せなことか、思い知ったわ」(eiga.comニュースより)
親子とはDNAが強いのか?
そうではなく 育てるという時間が強いのか?
そんな問題を投げかけてくるのではないかと思っていたのだが・・・
だが、そんな生物学的なことは、どうでもよくなってくる。
ある場面を境として。
そのシーンのあとは、涙がたえまなく流れた。
帰り道の間中・・・駅までの間、電車に乗ってから、家までの帰り道
こんなに涙ってあるのかと思えるくらいに。
そう、泣いている自分にあきれるくらいに。
その場面を境として、ママが言った言葉、
りゅうせいが言った言葉、
けいたが行っていたさりげない行為、
そんなシーンが次々に襲ってくる。
そのたびに、いまでも涙ぐんでいる僕がいる。
感情移入の罠にはまってしまったのだ。
そうは思うが、やはりいい映画だと思うのだった。
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