「【"子供のために毎日頑張る父親は、涙するに違いない・・・。"と、観賞当時思った作品。】」そして父になる NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"子供のために毎日頑張る父親は、涙するに違いない・・・。"と、観賞当時思った作品。】
ー 今作で福山雅治さんが演じる野々宮良多は、前半は相当、いけ好かない奴である。
上から目線で人を見る姿や話し方・・。
特にあの
”ふたりとも引き取りましょうか・・”の台詞には怒りが爆発したものだ(脳内で・・)ーー
・野々宮が乗っている高級車も、(とっても良い車なのですが)彼が運転していると、
”うーん、君は、乗っている車で自分のステイタス感を出す奴なのね・・。
君が乗るには10年早いね・・。”
と、心中思ったものだ。
(私も充分、上から目線である・・。)
・その後、斎木家夫婦(雄大:リリー・フランキー、ゆかり:真木よう子)の子育ての仕方、人との接し方など、自分とは違う価値観の中で楽し気に生きる姿や
妻みどり(尾野真千子)の彼に対する遠慮しながら生きて来た姿勢が変容する様、そして、その理由に気付いていく過程の中で自分の価値観、生き方に疑問を感じていく良多の姿。
・そして、良多が6年間育てた”息子”慶太に
”出来損ないだったけど、これでもパパだったんだよ。”
と川沿いの道で、必死に声を掛けるシーンで、涙が溢れてしまった。
<是枝監督が描く家族の姿は様々だが、今作は当時、自分と息子との関係性をダブらせて観てしまったため、後半部分、涙が止まらず困った作品。
その後、
”貴方は相変わらず、傲岸不遜な態度を取っている”
と家人に言われた際には、見返している作品でもある。>
<2013年9月24日 劇場にて鑑賞
2020年1月12日 息子が成人式に出掛けて行った日にレビューアップ。>
取り違いはもちろんあってはならない事で悲劇には違いないんですが、この事があったことで、この親たち人として、親として、家族として、すごく深みが出て愛を知ることができたんですよね・・・
私は母親の立場としてやっぱり観るので、真木よう子と尾野真知子が困惑しながらも目の前の子を一生懸命愛して世話してる健気な姿に胸打たれ、2人が河原で抱き合うシーンに号泣でした。
息子さんのご成人おめでとうございます!
親業ってホントに大変。頑張ってるNOBUさんにこそ表彰状を差し上げたいですよ。
僕は昨年末に息子(27)から逆勘当=縁切りされて傷心の年越しでしたが(笑)、あれも立派な成長だよなと思っています。
僕の「人生の特等席」のレビューも覗いて下さい。
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