「【”美しくも不可思議で、狂気漂う世界に生きる人々”】」ザ・マスター NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”美しくも不可思議で、狂気漂う世界に生きる人々”】
ー初鑑賞時、PTA監督の意図することが、理解出来なかった作品。-
■描かれる少しオカシナ人々
1.新興宗教団体の”マスター”ランカスター・ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)
・”プロセシング”という対話方法で、人々を”催眠的に”魅了する人物。
2.彼の妻、ペギー(エイミー・アダムス)
・彼女も、口にする言葉がオカシイ・・。据わった目付きも相当オカシイ・・。
3.クラーク(ラミ・マレック)
・”全体的に”オカシイ・・。後年、オスカーを獲るとはなあ・・。
4.信者ヘレン(ローラ・ダーン)
・”マスター”の第二の本の一部の変化を指摘し、微妙な雰囲気に・・。
・そして、”マスター”と出会い、彼の言うことに異を唱える人にイロイロとしてしまう(含む息子ヴァル。大変だなあ・・。)第二次世界大戦に従軍した影響で、PTSD症状を顕著に示す、フレディ・クエル(ホアキン・フェニックス)は”断トツ”でオカシイ・・。
-この物語は、彼がPTSDを患う中での、夢物語なのか?と邪推してしまった・・。あの海岸のシーンがラストの出てくる辺り・・。-
<オカシイ人々が、信頼しあったり、疑念を持ったり・・、裸で踊ったり・・。
けれど、PTA監督の美しくも不可思議な世界観と、ホアキン・フェニックスの狂気を身に纏った怪演は堪能出来た作品。>
<2013年5月 シネプレックス岡崎(当時の名称)にて鑑賞>
<2020年7月26日 別媒体にて再鑑賞>
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