「ウェルカンバック、シュワちゃん、大暴れで映画界本格復帰の同窓会!」大脱出 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
ウェルカンバック、シュワちゃん、大暴れで映画界本格復帰の同窓会!
この映画ってやっぱり、同窓会かな???
劇場公開初日の夜に映画館で観た。座席はほぼ7割8割埋まっていて嬉しい悲鳴なのだが、良く観察してみると、何と10代の学生はいない。夜の回なのだと自分に言い聞かせるが、20代の人達も見当たらないではないか!!
更に30代のカップルや、男性の姿を発見しても、全体のお客様の中では明らかに若い世代の感じがして!30代の彼らが目立つのだった!
考えてみれば、スタロンが、「ロッキー」で大ブレイクを遂げた時に高校生だった自分ももうオーバー50だもの。
シュワちゃんの「ターミネーター」シリーズを楽しみ、映画館に通っていた当時の学生諸氏も考えてみれば、今では中年世代だよね。
何だか、こう言う作品を観に映画館に来ている大人をみると、学生時代の同窓会に集まって来ている感じがしてしまう。
ちょっと映画作品としての感覚は古臭くて、新しさに欠けていて、先が直ぐに見えてしまうようなストーリー展開で、何のヒネリも、小細工も無い、単純明快の、文字通り身体を張ってのアクション活劇なんだよね。
本当に変化もないけど、元気に、負けん気一杯に、老骨にムチムチ打って打って、打ちまくりの「そりゃあ無理でしょ?そんな有り得ない展開でしょう?あんたの御老体では?!!」って言ったって構う事無しの、イケイケドンドンが嬉しくて、流石にスピード感が落ちていて、彼らの、アクションを映画館で観れると言うだけで、頬が綻んでしまう自分が恐い!
スタロンがハイテクメカにも強いの超似合わねえよと想いながらも、心の中では必死に応援してしまう、自分って一体何者?かと恐くもなる。
そうなのですね、「エクスペンダブル」シリーズも同様に、同窓会アクションムービーなのですが、観客を飽きさせないサービス精神満載で、もろ体当たりで、スタロンとシュワちゃんがタッグを堅く組んでくれりゃ、それだけで充分見応えが有るってものです!
こう言う自己のスタイルを自信を持って貫くと言うスタロンや、シュワちゃんには心底脱帽です!
若い、10代の方々や、20代の人達も、熟年親父を誘って親子?否孫と爺ちゃんで連れ立って映画館に行ってくれればジェネレーションギャップも解消してしまうと言うものです!
温故知新、これぞ西部劇時代から受け継いで来た、ハリウッド型の、白黒ハッキリした単純明快なアクション活劇の定番であります!観無いてはありませんよ!
それにしても、悪徳所長ホブスを演じていたジム。カビーゼルも懐かしい!
何時間にか、日本では彼の新作を観られなくなっていたけれども、何ともイケメンぶりは今でも健在、そしてあのシツコク陰険な憎まれ役を颯爽とやってのける彼は最高に格好良いではありませんか?
トム・クルーズも後10年後には、シュワちゃんや、スタロンの様になっているのかな?などと余計な心配迄してしまいましたが、是非、若い世代の方々にこそ、観て欲しい映画なのであります!