モネ・ゲームのレビュー・感想・評価
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キャメロンファンなら普通に楽しめるコメディ映画
美術品をめぐる贋作詐欺を題材にした映画ですが、ストーリーは単純で難解なところはありません。それだけに知的な快感はあまり感じません。主人公のハリー(美術学芸員)がでっち上げる作り話は、消息不明の名画「積みわら」の連作が、キャメロン演じる詐欺の相棒PJ(テキサス娘)の祖母が住む田舎(トレーラーハウス)にあったという設定ですが、実際の祖母の様子を伝えるシーンが少し醜く描かれすぎている気がしてコメディーを逸脱したなんだか悲哀を感じてしまいます。
キャメロンは、年齢を積み重ねても、役柄を超えて、お茶目なキャラクターはそのままで、しかもセクシーです。ただし、どろどろの恋愛劇はありません。お色気シーンもあっさりしています。あくまで「詐欺」という社会悪を、視聴者がストーリーの展開の中でなんだか許せる気になっていきます。そして最後には爽快感が残る映画に仕上がっていいます。
余談ですが...
別のレビュアーの方も触れていましたが、登場する日本人の収集家と取り巻き連中が、欧米人から見て「典型的な真面目にうざい日本人」(日本人の特徴をよく捉えていると感心してしまった)を演じていて、このまま終わったらちょっと悲しくなるところでしたが、最後の展開で少しホッとしました。
映画は、ドキドキ感こそ少ないですが、娯楽ものとして十分楽しめる内容に仕上がっています。とくにキャメロンファンには見逃せませんね。
楽しいのだが新鮮味に欠ける
コリン・ファースが紳士的で知的だが慣れない詐欺でドジを踏む美術学芸員ハリーを好演。
ネアカな天然テキサス娘PJにキャメロン・ディアスもぴったりだ。
人を人とも思わない大富豪シャバンダーのアラン・リックマンも持ち味を出している。あの顔と頭髪はライオンを連想させる。そのライオンだが、ポスターになぜかライオンが・・・。思わぬところで出現するからお楽しみに。
モネの完璧な贋作、完璧な計画、そして完璧なキャスティングだ。
最初に完璧な筋書きを見せておいて、実際とのギャップを押し出して笑わせる演出も悪くない。繰り返しの可笑しさを取り入れた高級ホテルでのギャグも楽しい。
ただ、どれもどこかで観たことがあるカットばかりで新鮮味がないのが残念。
悪役にあたるシャバンダーもただのマヌケで狡猾さがない。そのため、詐欺が成功するか、緊迫感に欠ける。コメディとはいえ、名画による詐欺がテーマなのだから、カモはしたたかな方がおもしろいに決まっている。
ラストの一発逆転を狙った行動が早くから読めてしまうのも、やはりどこかで観たことがあるパターンで斬新さがないからだ。もっと驚きの一手を期待した。
ただ、爽やかなラストではある。役者の持ち味に助けられた恰好だ。
けっきょく、この映画で一番楽しかったのが、贋作の名人“少佐”を混じえた4人にそっくりな絵が動きまわり、物語の展開を予感させるタイトル・バックのアニメだったというのはちょっと皮肉。
話に絡むおバカな日本人たちが、ただのおバカでなくてよかった。
オープニングアニメが良かった。
オープニングタイトルロールから‘ピンクパンサー’みたい、と思ったら内容も似た感じでした。
贋作作ってそれを大富豪に売っパラって一儲けしよう!って話だけどコリンファースが楽天的な正確でこの作戦を考えて実行したからところどころでことごとく作戦は失敗。
それでも、どうにか最後に成し遂げたら、いやいやもっと面白いドンデン返しがありました…。
キャメロンディアスも相変わらずな役どころ。こんな女性の役がピッタリですね、いつになっても。
場内は結構笑いがもれていまいたよ。
贋作めぐる駆け引き
主な登場人物の4人に、支えられた作品だった。
ロンドンに住む美術鑑定士のディーンに、コリン・ファース。
堅物で、頼りなくて、弱っちい役を、好演。
でも、定番の笑いだったので、少し残念。
アメリカ・テキサス州に住むプズナウスキーに、キャメロン・ディアス。
恐いもの知らずで、じゃじゃ馬ブリが堂に入った役が、とてもお似合い。
ちょっとした彼女の仕草がとてもステキだった。
横暴なメディア王のシャバンダーに、アラン・リックマン。
アクの強い暴君経営者を好演。
スネイプ先生が経営者になると、こんなカンジかしらね~。
贋作作りの名手のネルソン少佐に、トム・コートネイ。
ディーンの相棒として、活躍。
脚本がジョエルとイーサンのコーエン兄弟。
なかなか手に入らない美術品・骨董品。
世界中にいるコレクター達の計略、確執。
胡散臭い連中がお金をめぐって集まる。
でも、クライマックスへと持ち込むまでの過程・伏線が弱い。
彼らにしては、アクも弱かった。
トム・コートネイを物語の中心に引きこんで、もっとアクの強い作品にして欲しかったな。
未だに日本が・・・
ジョエル・コーエン、イーサン・コーエンのコーエン兄弟による脚本。1966年の『泥棒貴族』と言う映画のリメイク。って言うか、『泥棒貴族』なんて知らなかった・・・。シャーリー・マクレーンとマイケル・ケインが出ているらしいけど。
『英国王のスピーチ』で第83回アカデミー賞主演男優賞を受賞したコリン・ファースのコメディ。中々見せますね。真面目に見せて笑わせると言うイギリス人で有ることの特徴を活かした演技もなかなか良いです。
そしてキャメロン・ディアス。ラブコメの女王健在。まぁ、今回は、ラブコメでは無いですけどね。それでも、小悪魔的なテキサス娘を上手く演じています。コリン・ファースの堅物のイギリス人と、キャメロン・ディアスの自由奔放なテキサス娘の掛け合いは面白いです。
作中で出てきた『積みわら-夜明け-』『積みわら-夕暮れ-』は、実は両方共に実在しない映画オリジナルの作品。“積みわら”と呼ばれる一連の作品は有るので、それを下にして創りだしたそうです。そういやぁ「見たこと有るな」と思ったのも、仕方ないかもしれませんね。
それにしてもなぁ、日本人が未だにあんな描き方をされるのか。ちょっとなぁ。あの手のエコノミックアニマルは、現代社会においては、別の国にお任せしたいですね。そこだけが気に入りませんでした。
物語終盤、ハリーがあっさりと計画を諦めたように見えたので、最後の最後のどんでん返しは良かったです。その前のハリーの怪しい動きは、その為の動きだったんですね。でもなんで、前は付いていた監視カメラが、その時は無かったのか?と突っ込みたくなりますが。
基本、笑えます。90分と比較的短い映画ですが、ちょうど良かったですね。
おもしろい!
コリン・ファースはボケボケだし、キャメロン・ディアス美人だし、アラン・リックマンのキャラが面白いし、楽しい映画です。
笑えるところもいっぱいあります!
アラン・リックマン=スネイプ先生、と思っている方は観た方が良いと思います(笑)印象ががらっと変わるので!
ただ迫力ないというか、わざわざ劇場で観なくても良いような気もします。
笑いっぱなし
変な日本人の登場も含めて、とても楽しめた。
キャメロン・ディアスは、荒くれた感じの役柄にも関わらず、
非常にチャーミングで、知的に感じられ最後まで魅了された。
モネの「積みわら」についての説明的なシーンがあったが、
映画の中の重要なアイテムなので、単なる説明にとどまらず、
この絵について特別な印象をもたせる何かがあってもよかったと思った。
最初から最後までおかしなエピソードのオンパレードで、
笑わせていただきました。
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