「ちっぽけな芸術家の生涯」チキンとプラム あるバイオリン弾き、最後の夢 うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
ちっぽけな芸術家の生涯
あるバイオリニストの生涯を、独自の手法で、時にコミカルに、時に悲劇的に描いた映画。
ストーリーテラーが、終始語りかける体裁を保つが、やがて彼の死が近づくと、アニメ調になったり、悪魔が現れたりと、あの手この手で観客の興味を惹こうとする。
特に、悲劇的な別れを経験したあとで、開眼するバイオリニストの演奏のシーンは
素晴らしい。それだけで映画が一本撮れたろうに。
過去の偉大なアーティストは、悲劇的な生涯を語られることが多い。
彼は、とてもそうは見えない。
愛されていると気づかない、わがままな変人。この映画が気に入らない理由は、彼のことを好きになれないから。
2013.12.6
コメントする