みなさん、さようならのレビュー・感想・評価
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ヒューマンではなく恋愛でもなく
てっきり、ヒューマンドラマかと思ったけどそういったジャンルでは決して留まらない。
久しぶりに、劇場で観てよかったと思える邦画に出会った。
淡々としながらも、テンポ良く、シンプルで静かでありながら、描写は印象的なものが多い。
無駄が無いイメージ。
今思うと超高速で時間軸が進んでいるのに、その流れに違和感がない。丁寧だなあと思う。
生まれてから一度も団地から出た事が無い主人公を中心に、
団地という舞台をテーマに、大きな問題や訴えを響かせてくる。
当時、学校の教室で言った「みなさん、さようなら」。
共に団地で暮らしす同級生が、日々少しずつ団地を離れて行く。
なるほどなあってなりました。タイトルに惹かれたけど、かっけえ。
懐かしいなあ小学校…自分も言ったなあ…
濱田岳の、ちょっとハズれた人間を演じる力が凄まじい!
終わり方も素敵。ちょっぴり切なさもあるけど。
ぜひ観てほしい。
実に、おもしろい
1月30日テアトル新宿で鑑賞。
浜田岳、彼にぴったりの作品である。
ぜひ見てほしいね。
生まれ育った団地から出られない男…というのは、考えてみればこれを見ている僕自身にもつながって、見ていてガビーンとしたよ。
そんな人に大いに共感してほしいね。
無駄な部分がいっさいなくて、キッチリ計算してある理科系的な映画。ラブコメや人情喜劇ではないです。
団地マニアというわけではないけれど、この映画のような団地(住宅団地、マンション団地除く)に興味があるので見てみました。
原作は読んでいないので、見る前は団地を舞台にしたコメディーみたいなものを期待していましたが、実際の映画は笑うところがほとんどなくて、かなりシリアスな内容でした。
ある事件をきっかけに団地から出られなくなった主人公渡会は、一生団地の中で過ごすことを決意し、中学にも行かず、団地の商店街のケーキ屋で働き始めるのだが・・・。
「三丁目の夕日」みたいに懐かしい物事を中心とした人情話なのか?と思って見ていた部分、および舞台の団地は、すべてラストへとつながる計算されつくされた伏線でした。
その分、ラストの部分はすごい緊張感と異様な盛り上がりがあり、感動しました。
でも、こういう計算されつくされたデジタルな感じの映画も、それはそれですばらしいし、いいと思うのだけれど、期待していたものと違ったので妙な不満感があった。
ラーメンを頼んだらチャーハンが出てきて、とりあえず食べたらすごくおいしくてお腹いっぱいになったけれど、ラーメンが食べたかったみたいな感覚です。
この映画では団地が、滅びゆく昭和の遺物みたいになっていたけど、そんなに捨てたものでもないと思う。
関東圏で言うと、東京23区内、あるいはその周辺(他県含む)なら、家賃が相場より安いから、入りたい人はいくらでもいる。
少子高齢化は世間なみに進行するけれど、それなりに回転するので人口はそんなに減らない。
団地の商店街だって、東京23区及びその周辺(他県含む)では全体的に見ると、ゴチャゴチャしていて空いている土地がなく、土地や賃料が高いため大型店や競合店も少なく、意外と不便だからそれなりにやっていけるはず。
この映画の舞台、東京のはずれの町田(それも設定的には駅前ではなく、かなりはずれたところかな?)ではこうなってしまうのかもしれないけど、もう少し都心から離れていて、周辺に空いている土地があるところは、田舎の割に住んでいる人が多いから、郊外型のスーパーや専門店、飲食店などのチェーン店、病院などが進出してきて、かなり便利なところもある。
団地の中だけでは無理かもしれないけれど、団地中心に半径2キロ以内なら、一生その範囲を出ないでやっていけるかもしれない。
昭和の遺物ではなく、まだまだやっていける団地はいくらでもある。
もっと団地を肯定的にとらえたコメディーもセットで見たくなるような映画でした。
イイ。
いろんな社会問題もとりあげられているけれど、一人の人間の人生を見守るおもしろさ。時代性も自然と描かれていて、自然だから滑稽におもしろく見えた。原作を映画にするときの監督の力量、センスによってはとてもつまらない映画になったに違いない。いろんな面で感心しました。キャストのよさも活きてますね。
団地よ、さようなら
トラウマから抜け出せず団地だけで生きていくと決めた男 物語がすすむにつれ、もの悲しくなりました。ただ、濱田岳さんの演技は個性が出ていて良かった。最後のシーンで団地から走り去るところは観ていて”団地よさようなら”という感じにとれました。
しっかり自分を持って生きるって大切。
濱田岳、男版小林聡美みたいな独特のいー感じ出てる俳優さんですね~。
ポテチで大感動させられたけど、これもよくできていました。
ある事件をきっかけに団地の敷地からでれなくなっちゃうわけだけどただの引きこもりにはならない。
自分の信念もってしっかり成長していく姿が気持ち良いです。
それに、さりげなくこれをみまもる母さんや、団地友達たち。
生きることは焦らなくてもしっかりしていれば自然にそれぞれなターニングポイントを過ごすことができるもの、って思えてきました。
最後は気持ち良く見終われました。
13歳の濱田岳はびみょ~だけど…。
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