任侠ヘルパーのレビュー・感想・評価
全25件中、1~20件目を表示
極道が介護ヘルパーとして働く・・・・コメディかと思ったが、認知症介...
極道が介護ヘルパーとして働く・・・・コメディかと思ったが、認知症介護、貧困ビジネスなどの深刻な問題点を扱っており、考えさせられる内容だった。 ただ、終盤はヤクザの抗争になってちょっと残念。 宇崎竜童は男気があるのかと思わせておいて、最後までただのクズだったのも残念。
草彅剛、高倉健。
生き難い世を丸ごと描いて安易な解決など無いとした当り前の誠意を支持。 行政・企業・法律でもなく「人」が人を生かすほかないという切実。 草彅剛が高倉健を最も正確に体現すると誰が予想し得たか。 世界一のママチャリ女優安田成美のママダウンが良い。
ヤクザが老人と公的制度を喰う話
観客はけっこう多かったです。 が、ふだん映画館に足を運ばない人も多かったようで、客席のマナーはあんまり良くなかったです。 さて、任侠ヘルパー……という題名ですが、騙されてはいけません。 ヤクザが介護保険を食い物にする、というだけの話。 最後までクサナギはヘルパーにはなりませんし、ただ怒鳴っているだけです。 登場するヘルパーは(事実上)一人だけ。 現実に起きた事件からいろいろ借景してお手軽に作られた映画で、見終わった感想は、だから何? って感じ。 脱力しました。 だいたいこんな簡単に認知症が回復するものか、と思いましたよ。 介護をナメるな、と。 周囲で泣いてる人もいましたが、こんな「一丁あがり映画」でも、泣く人もいるんだな、と思いました。 もしかすると、身内のことや職業上の経験を映像に投影した観客なのかも知れませんが。 ヤクザ映画を見たいなら、「アウトレイジ」ほか、いくらでも面白いものがあるのに、と思います。 介護映画を見たいなら……これはちょっと思いつかないが。
ドラマ未見
かなりの社会派テーマで、内容は重い。 かつての観光都市が、 高齢者の増加で福祉に重点を置かなければいけない点とか、 「脱法ホーム」の鬱屈した雰囲気も、臭いまで伝わってきそうな描写。 母子家庭プラス認知症の母という、 現代社会の問題の縮図の様な家庭の中で苦しむ葉子もリアルだし、 (ただその割には安田成美は健康そうに見えたのが…) 水商売と売春で4兄弟との生計を立てている茜(夏帆)も、 家は少ししか見られなかったが、見てるのが辛い。 ヤクザとかって、一般人には映画やテレビの話でしかないので、 リアルかどうか分かりませんが、 年金を狙った貧困ビジネスとかは恐怖でしかない。 と、まあ前半はかなり心に刺さった。 後半は、前半でこれだけ様々な問題提起して、 そこに彦一1人で向かっていって、 どうオチが付くのかワクワクしていたが、期待外れ。 ていうか、これ全部解決は無理だなとは思っていたので、 こういうオチしか無いかなと。 でも、彦一があそこで騒ぎ立てるところは、 ちょっとテンション上がった。かっこいいなと。 ただ一番理解できなかったのが、 何で杉本哲太はあんなにビビってたんだ? 話としてまあまあでしたが、 役者:草彅剛としては、また株上がったんではないでしょうか。 割と口数少ない役であることも功を奏して、 ヤクザとしての凄みと格好良さは充分でした。 一方、台詞が多すぎで演技過剰な香川照之は、 もう少し抑えて演技して欲しかった。 演出も、スローはほどほどで、 効果音無しのBGMのみのカットが切り替わるシーンは良かった。 ラスト手前の暴行シーンでの切り替わりで、 葉子の娘が取り出す“アレ”が、ちょっと泣かせます。 でも説明台詞が気になるな。 今時、「サツだぁ!逃げろぉ!」言わなくても逃げるだろ。 「テレビ映画」だと舐めてた分、逆に良かった。
いまいち
SMAPの中では草なぎくんの芝居が一番好きで任侠ヘルパーもよく観てましたが、テレビスペシャルでもいいかなと思いました。 決着のつき方がパッとせずスッキリした終わり方ではなかったので少し残念でした。 長尺でしたけど、やっぱりドラマでじっくり観たかったですね。
まぁまぁ
ドラマの良いところをしっかり残していたところが良かった。 音楽に関しては、大人の事情でオーマイソール!を使えなかったのか?それとも、ドラマとの差別化をはかったのか? 会場で暴れるシーンは、彦一の意図が分かりにくかった。 どこに行っても彦一だなって感じで、ドラマから見てる人には良いと思う。
『任侠ヘルパー』
観る前ちょっと馬鹿にしてたのよ俺。ところが安田成美がイイ、草なぎ剛もイイ、グッとくるシーンも何度もあった。 終始風間俊介とりりィの演技がグイグイくる。 冒頭のでんでんも最高。 ただ下手なアクションは要らんな観てて辛くなるのよ。
TVドラマの劇場版なめんじゃねえぞ!
極道と介護という異色の組み合わせで人気を博した同名TVドラマの劇場版。 毎度の事ながらTVドラマ版は未見。 安易なTVドラマの映画化はあまり好きじゃないし、本作もそうだろうと思っていたが、これが思いの外良かった。 TVドラマ版を見てなくてもすんなり見れる作りなのがまた有り難い。 彦一という“漢”に惚れる。 体の隅々まで染まった極道だ。 でも決して悪人ではない。 お天道様の下をまともに生きていけないのを知っている。口は悪くとも、むやみに暴力を振るったりしない。手を出すのは、どうしても許せない奴らだけ。 オンボロ施設から逃げ出そうとする老人に語りかけ、背中に手を当てるシーンに、彦一の人間性を見た。 駆け寄り泣きついてきた少年の頭を撫でるシーンに、彦一の温かさを見た。 安田成美演じるヒロインの認知症の母に手を振るシーンに、彦一の不器用な優しさを見た。 施設や老人たちを守る為、身をボロボロにして戦うシーンに、彦一の強さを見た。 「弱きを助け、強きを挫く」 かつて多くの名優たちが任侠映画で演じた漢が、そこに居た。 介護問題にも一石を投じる。 彦一たちが仕切る施設は最低最悪の環境。不潔、悪臭…こんな所で人生の終焉を迎えたくない。 元々見捨てられた老人たちを糧に年金を搾り取るのが目的だったが、弱い彼らを思い、改善する。 この時、皆にハッパをかけるのがいい。 半分死にかけていた老人たちが、今居る場所をより良い場所にしようと動き出す。 そうする事により、周りと触れ合い、見捨てられた彼らにとって、ここがかけがえのない唯一の“家”となる。 巨大施設も登場する。 清潔で豪華設備、多くのヘルパーも待機している。 しかし、全ての介護を事務処理的に行い、重度の認知患者は薬漬けに。 介護の在り方を問う。 草なぎ剛が見事! 優男のイメージがある草なぎだが、ここまで極道役がハマるとは! 極道の喋り方から仕草まで、すっかり板についている。 SMAP一の演技力は、大袈裟な言い方ではない。 キャストはTVドラマ版から一新しているらしいが、皆好演。夏帆のキャバ嬢も意外に合ってた。 そんな中、TVドラマ版からの友情出演、黒木メイサは明らかな蛇足…。 極道を美化したりせず、高齢化や介護問題をもシビアに描きつつ、感動とエンタメ性をきちんと織り交ぜる。 単なるTVドラマの劇場版と思うなかれ。
スカッとしない・・・
TVドラマ、TVスペシャル版と見てたファンの一人です。 TV版は現代に重くのしかかる社会問題を 任侠道に目覚めたヤクザ達がシンプルに、かつ一本筋を通して解決していく 気持ちのいいドラマでした。 任侠ヘルパーという物語はこの 「難しいことごちゃごちゃぬかす前にやる事やれや」 みたいなスタンスでシンプルに解決していく気持ちよさ が魅力なんですよね。 でも本映画ではその気持ちよさを感じることが出来ませんでした。 その一番の理由は恐らく ”彦一のとった行動の目的が分かりにくい(まわりくどい)” というところにあると思います。 様々な思惑や陰謀が渦巻くこの物語だからこそ 彦一には悪者たちに真正面からぶつかって全部ぶっ壊してほしかった。 この映画だけで見たら良い映画かもしれないけど 俺と同じ感覚を持ってシリーズを見てきた方にはおススメできないです。
韓流リメイクなら監督はヤン・イクチュンで
平均視聴率15%を記録し国際ドラマフェスティバルで優秀賞を獲得した、質と人気に裏打ちされたTVドラマの映画化なのだが、今ひとつ何かが足りない作品だった。こんなことはいちいち書く必要もないのだけれど、裏を返せばこの『任侠ヘルパー』はその今ひとつでもっと話題にもなっていただろうし名作の呼び声も高まっていたはずの作品なのである。 草彅剛の演じる極道の翼彦一は刑務所での刑期を終えた後、入所前に貸しのあった独居老人・蔦井(堺正章)のツテで辺境の暴力団極鵬会の組員として貧困ビジネスに手を染めていくのだが、この貧困ビジネスのサクサク感というか、老人たちを次々に借金まみれにしてホーム送りにしていく彦一の外道的手腕には、居心地は悪いながらも思わず観客を笑わせずにはいられない絶叫マシーンのような爽快感がある。また、欺瞞に陥った「先進的な」医療施設もビジネスヤクザも弱者を救わない中、彼らを助ける主人公の原理として任侠道を置いた点では、この作品は欧米式のハードボイルドである根拠無き(かつ悲愴感の漂う)責任感を日本で描くことに成功しているといえるだろう。『任侠ヘルパー』という題名のいかがわしさの反面、本作は実は正統派のハードボイルド映画なのである。全体的には、貧困と高齢化社会問題を何とかギリギリの嫌悪感で押さえエンタメ化している点において非常に優れていた。安易なTVドラマの映画化という先入観で毛嫌するのはもったいない作品だ。 しかし、タチの悪い「笑い」もヤクザの描写も地方の貧困の閉塞感も、いまいち突き抜けることができていなかったことが作品の足をひっぱていたように思える。草彅剛のチンピラぶった演技も空回っていたし、終盤はグダグダになって物語の「答えが出せていない」にもかかわらず、爽やかさを無理に演出しても消化不良で後味が悪くなってしまう。北野武のようにヤクザを描くことがもはや「笑い」でしかありえないのだという思い切りがなく、また李相日のように貧困にもっと閉塞感を出して描ききることができなかったことが非常に残念だった。これらの転じ方一つで、この作品はもっと大きく化けたに違いないのだから。
想像以上にテーマ性を含んでいる
正直、一度このタイトルを観た時は「ふざけとんのか笑」「アクションか笑」と思ってしまいました。 そんな自分に鉄槌!って感じ。 「極道」ものに「介護問題」を含ませてくるとは。 しかもこの草薙くんの演技がね、非常に良い。 「弱気を助け強気を挫く」という極道の言葉を軸に展開していくこの話。 介護問題を奮起させる場面の描写が、しっかりと描かれている。 これが現実なんだもんなあ。 これは、相当人々に問題奮起することができている作品だと思う。 (どうか、つよしくんかっこいい!で終わらないで笑) 極道ものだという事も忘れず、アクションもしっかり入ってくる。 テンポも良いし、これは結構、良い映画だったなあ。
いや、良いです。期待通り。
連ドラ見てませんが、劇場で見た予告編から気になり鑑賞。 結果は期待通り。goodです。見ちゃいましたが注目度の高い悪の何ちゃら、のぼう様よりも全然作品として好きです。 草剪さんの演技、いいです。SMAPの中でもピカイチですね。 素直にオススメです。
あの手振るシーンはアドリブ?!
彦一の葉子のお母さんへ照れながらも手を振るシーンはアドリブかなあ? と思ったりもしましたが。 テレビドラマも観ていましたが、(黒木メイサも出てるし。ひょっとしてあれは彼女妊娠中?) 今回の話も老人の擁護の問題を全面的に出し、 ホントにありそうな話で◎だと思います。 出ている役者さんたちも(くさなぎ)剛はもちろんのこと、風間俊介くんはじめほとんどの役者さんたちがそれぞれ大いに熱演していて見ごたえが十分にありました。集中して観れたし「(観る前は)134分もあるのか長いなー」と思っていましたが、時間があっという間で「もうラストシーン?」と思ったくらいでした。 終わり方、フェイドアウトしてしまいましたが、 アメリカドラマのジャックバウワー主演の「24」を思い出してしまいました。 続編作ろうと思えば作れるかな。
つよぽんカッコイイ
つよぽんのファンで任侠ヘルパーのつよぽんはカッコイイので観に行きました! 最初のコンビニで働いてた時の髪型が一番好きv 内容は介護問題はリアルな話なんで観てて悲しくなってきた。 介護って大変。 介護の仕事してる人達は本当にエライと思う。 給料上げましょう! 元々ヤクザは好きじゃないしなくなって欲しいから、ヤクザがカッコイイみたいな映画は嫌。 ただのヤクザ映画なら観てない。 安田成美は綺麗だった。そしてあのつよぽんがちょっとエロシーンを演じてたことにビックリ! 男を感じました! つよぽんが走ってるシーンはつよぽん独特な走りだったからそこは直さないんだね。 介護の所は政治家に観てもらいたい! 全体的に映画としてまあまあかな。
全25件中、1~20件目を表示