悪の教典のレビュー・感想・評価
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おうち-244
原作ハスミン→サイコパス
映画ハスミン→裸族の殺人鬼
珍しく本作は原作を読んでいます。
だいぶ前ですが、「そして誰もいなくなった」や、『バトロワ』、『インシテミル』のような一人一人消えていく怖さが好きなので、内容も結構覚えていますが、、、。
原作では、ハスミンが自らの道を塞ごうとする邪魔者を払いのけ、自分の描く道を歩くために殺戮を行うという彼なりの哲学(美学ではない。彼はサイコパスでありながら、めんどくさいと思いながらやってる節があるし、殺したい衝動だけに駆られて殺人を繰り返しているのではない)が描かれていましたが、
映画だとその描写が直接的で、心の内を描ききれていないため、変態仮面になっていますね。
でもこちらのほうがヤバイやつに映ります。
伊藤英明さんの英語はさておき、今をときめく若手俳優さんたちがいっぱい!
今見比べると、『見えない目撃者』の犯人役の方は、ハスミンを上回るくらいのサイコパスなりきりっぷりだったような。
二階堂ふみ、染谷将太、浅香航大、林遣都(ここがおっさんずラブデビュー?)、松岡茉優、工藤阿須加、山崎紘菜。
原作では濃く描かれていた体育教師、山田孝之さんですし、もっと毒っぽく見たかった気が。
物理教師の吹越満さんの「ちょっと何言ってるかわかんない人」っぷりは最高。
原作をだいぶ前に読んだので覚えてないのですが、町田が舞台なんですよね。
いくらなんでもあんなにショットガン撃ちまくったら、、、🤔でもサイレンサーつけて教師が殺戮ってのも、、、🤔難しいとこです。
見ていて気味が悪いが、非現実の世界の話として。
見ていて気味が悪いが、非現実の世界の話として、そういう人がいるかもしれないという状況について考えながら見る。
それにしても、サイコパスって本当にこんななのか。怖い。怖い。怖い。
伊藤英明の狂っている感じがすごい伝わってきて面白かった。吹越満も重要サブキャラ感がやっぱり存在感あっていい。
状況は気味悪いけど、音楽と色の鮮やかさでホラーにしていない。
良かった。
イケメンサイコパス
サイコパスも十人十色
やりたい放題やりきった
これは快作と言っていいでしょう。
いろいろやりきってます。
序盤の雰囲気は、吹越満(冷たい熱帯魚)の所為もあるが、
「あれ、園子温の映画だっけ?」と見紛うほど。
園子温=血の臭いがするというか、好きじゃないけど離れられない感じ。
蓮実(伊藤)のダークサイドが、序盤からちょいちょい出ていたので、
話の流れとしては文句なくスムーズ。
釣井(吹越)の蓮実の過去の経歴に、
蓮実自身の回想で説明付ける点もヨイヨイ。(スパイの話は意味不明)
「目的のためなら殺人も…」とか言うが、
必要のない殺人が多い気もする。クラスの番長とか、セフレの彼女とか。
蓮実が絶対的すぎて、他の生徒のキャラ立ちが弱かった。
唯一立ってた染谷は早々にいなくなるし、
対抗馬としての吹越満も同様に。
先生でも生徒でも良いので、もっと対抗馬が欲しかった。
その点でアーチェリーの彼には期待してたんだが。
ここまでやっちゃってオチをどう付けるかに期待して、
そのオチも及第点。
ラストの「To Be Continued」は監督から原作者への期待らしいが、
観衆としても期待してしまう。あの子生きてたしね。
虐殺シーンでBGMにジャズが流れるのも良かったけど、
序盤に流れていた古い曲の方が良かったな。
演者は二階堂ふみが違和感あった。
あの髪型の所為か、役の所為か。多分両方。
スラッシャー映画だと思ってみるべき作品
映画はその映画に対する認識によって、面白く感じたりつまらなく感じたりするもので、例えばシン・ゴジラなんかは「大怪獣映画」を期待して観るとがっかりすることがありますよね。
この映画も、「サイコキラーの教師に生徒が立ち向かう映画」を期待して観るとがっかりすると思います。
この映画は「サイコキラーの教師が気に入らない奴を理不尽に殺すだけの映画」です。本当にそれだけです。
スラッシャー映画というジャンルがありますが、この作品はそれにあたります。銃をバンバンぶっ放すし、血飛沫もバシャバシャ飛び散ります。そういうのに爽快感を感じられる人であれば気に入るんじゃないでしょうか。
でも、正直私には合わなかった。映画前半の「人気教師が裏で気に入らない生徒や自分の正体に気付きそうになった生徒を殺害していた」というストーリーはその後の展開が気になって楽しめましたが、何故か唐突にクラス全員を猟銃で殺害する展開になったあたりからついていけませんでした。いくらなんでも急展開過ぎて置いてけぼり喰らった感じです。サイコパスを描きたかったのかもしれませんが、違和感しか感じません。確かにガチもんのサイコパスは人を殺めることには何の抵抗もありませんが、逮捕されるなどの自分への不利益に関しては敏感です。証拠が残りかねない大量虐殺はやらないんじゃないかな。もし大量虐殺シーンを入れたいのなら、クラス全員ジェノサイドに至るプロセスをもう少し丁寧に描いて欲しかったな・・・という結論。
虐殺シーンの力の入れよう
伊藤英明久々のハマり役はまさかのサイコパス
生徒からも保護者からも厚い信頼を受ける高校教師でありながら、他人への共感能力が完全に欠如した蓮見聖司による大量虐殺を描いた問題作。
海猿の仙崎大輔での正義のヒーロー的存在のイメージしかなかった伊藤英明の予想外のハマり役はサイコパスの教師。
普段は温厚で親しみ深い人気の先生を演じる一方で腹の内では生徒やその他の教員のことなど全く意に介さない冷徹さを演じる二面性が大いにハマり、悪役であることを忘れ、もはや応援したくなるほどの存在感を放っているのが驚きだ笑。
蓮見の経歴や様子に疑いの念を抱き始める教師の釣井や切れ者生徒、早見らの調査に徐々に追い詰められ、痺れを切らしたかのごとく2人を抹殺し、文化祭前夜の大虐殺へと繰り出す件は謎の興奮を味わえる(味わえない笑)
また二階堂ふみを始めとした後々売れていく若手俳優たちが生徒役で出ているのもある意味注目すべきところ。
見返す度に見かけたことのある俳優たちの若手時代伺えて新たな発見が多いかも??
ラストの謎の伏線はマジで拾わなくていいです笑。
しかし伊藤英明がどうにかして復活する続編だったら結構観たい笑。
2014年06月21日(土)1回目
2015年05月23日(土)2回目
2018年12月23日(日)3回目Netflix
凶悪過ぎて爆笑
最高!
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