悪の教典のレビュー・感想・評価
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小説のあらすじの映画化
薄っぺらいなと言うのが感想。
小説では生徒たちのキャラをしっかり立ててサイコパスなハスミンの前では無慈悲に殺されて行き生とは死とは?と考えさせられる作品だったと記憶しているが、
映画版はただの快楽殺人者のように写りハスミンと言う怪物に襲われるパニックホラー映画になっていた。
ハスミンはただ気に入らないから人を殺す人、生徒はただハスミンから逃げ惑い殺される物と言った感じで、人が無残に死ぬって面白いよねと言うアプローチが嫌いだった。
音楽や原色で華やか過ぎる学園祭のセットもハスミンのキャラをミスリードしている要因にも思う。
エピソードも途切れ途切れで分かりにくい。
三池崇史監督が は何で沢山映画が撮れるんですか?と人に聞いた時、
低予算と短い期間でそれなりの物を作るからと言ってたが、まさにそのような作品だと思う。
怖くて寝れない
伊藤英明さんの演技が凄かった。
とにかくグロテスク!
殺される生徒達に感情移入してしまって、最後の方は
早く逃げて!警察はよ!あぁーなんで声出しちゃうん!?静かにしなきゃ!(´;ω;`)
と、ハラハラしながら見てた。
結局は血の描写が凄くて見た後に後悔した。
寝る前に見たので眠れなくなりました。
単なる暴力礼讃映画
文庫本の解説をこの映画の監督の三池崇史が書いてて、それを読んで映画を観る気は失せていたのだが、連休の暇つぶしにレンタルで鑑賞。
思ったとおり。暴力好きの三池崇史らしい、原作からハスミンのサイコパス全開のエグさを薄めて「惨劇の夜」の凄惨さだけを嬉々として撮った監督の笑顔が背後に浮かぶような映画になってた。
や、元々原作にもたいしたテーマ性があったわけでもないんだけどさ。
いくつかの原作からの改変箇所のおかげで、ハスミンがクラス全員虐殺を決意した理由が判りにくくなっている。
だって原作ではあの時点で、確かにハスミンにとって事態は致命的だったわけで、それを切り抜けるためには、その場にいた全員(つまりクラス全員)を一夜のうちに速やかに皆殺しにするしかなかった状況。
だからといって本当に短時間のうちに計画を練って実行してしまうところがハスミンの人間離れしたところなのだが、映画ではほんのわずかな違いによって、ちっとも致命的ではなくなってしまっている。
なのでクラス全員虐殺、に着手したハスミンの動機が、原作未読の人にはさっぱり判るまい。
学校にはびこる腐食を一掃するために、なんて勘違いをする人まで出てくる始末。いくらなんでもそれは原作未読でも映画のそこまでの話をちゃんと見てれば、そんな正反対の勘違いはしないだろうよ・・・と思うんだけどな。
文庫本の解説で、三池崇史がハスミンを英雄視したようなことを書いていたので、こういう映画を作るような気はしていた。
元々の原作も、いくらサイコパスでも「惨劇の夜」はやりすぎ感が大きかったのだが、そこに惹きつけられてハスミンを英雄視するのは胸糞が悪い。
確かにこの手の暴力描写には一種の爽快感がある。でも、そこを正当化しちゃいかんでしょ。
1から100まで自分の都合だけで殺戮をしたハスミンを英雄視できる神経は理解できないし嫌悪感を持つのも当然。
大島優子は正しい。
伊藤英明演じるハスミンが校内の生徒を射殺している時、銃を握る手に血...
怖い、、、
全然面白くなかった。 そんなにグロい訳でもないし。 やたら伊藤英明...
サイコパスは映画に向かない?
原作の良さを全て殺してる。
原作をもともと読んでいて、それから映画を観た。
CMの時点でハスミンが殺人鬼になる展開がわかっちゃう時点で「これはやっちゃったな」感を感じていたのだけれども、原作が素晴らしいから、もしかしたらと思いみてみた。
でもやっぱり駄目だった。
原作では最初読み始めた時点では、ハスミンが殺人鬼の顔を持っているということは全く予想不可能で、後半になって読者はハスミンの裏の顔に気付き、真剣驚くのだが
映画ではもうなんか初めからわかっちゃう。
これは貴志祐介怒ったでしょうね。だって原作の良さを殺しちゃってるんだもん。
ストーリーが同じならいいってわけじゃないよね。
わざわざ映画化しなくてもよかったんじゃないかな。
共感しようのない殺人鬼
サイコパスなんだから仕方ないのかもしれないが、動機に微塵も同情できない身勝手な殺人を繰り返しながらも、理想の教師として社会に溶け込む伊藤英明。当時1人で映画館で観てしまい、気分が悪くなりそうなほどの連続惨殺ぶりなのに、不覚にも何シーンかは伊藤英明がカッコよくも見えてしまい、自分もサイコパスなのではと本当に怖かった。邪魔者を殺すだけでなく、信じてくれている生徒を裏切ってもなんとも思わない精神構造が狂っている。生き残るために、殺されてしまったクラスメイトの遺体を利用できる生徒からも人間のおぞましさを感じた。逮捕の時には精神鑑定で判断能力の欠如を狙うような発言をしていて、彼の中では終わりがない事がわかり更に恐怖。物理的な恐怖と精神的な恐怖両方を植え付けてくる作品です。
ただただ人を消し殺す作品だった
序章は観ず。原作も未読。
私はこの手の物は苦手なので、所見は只々目を覆いたくなりましたが…
2回目からは冷静になり、演出も面白く見る事ができました。
伊藤英明は、特に殺人中の目力の演技が良かった印象。
本人は初めての悪役のようだが、はまり役なのではないでしょうか。
吹越満が演じる釣井先生の不気味さは現実味があり、ある意味蓮実よりも恐怖を覚えました。
合間の笑い種として山田孝之も良かった。
EXILEの主題歌は作品に合っていないように思えます。
染谷・二階堂・浅香さんのオーディオコーメンタリー付きも一度鑑賞してみたいです。
突っ込みどころ満載も妙にスッキリ
なんだろうこの、観た後のなんとも言えないスカッと感は!
猟銃で撃たれた生徒たちが吹っ飛びまくってて、終盤やや吐き気を催しつつも、
でも内容的には微妙。
学校内にはびこる腐食(淫行、モンペ、カンニング)を排除するために殺人をするというハスミンの意図は分かる。
が、作品として観客に何を伝えたかったのか?というテーマが伝わってこなかった。
悪いことするとひょっとしたら殺されちゃいますよ、っていう脅迫?
完璧なサイコパス相手には理性も情もあったもんじゃないという教訓?
結局ピンと来ないまま終わってしまった。
それから、生徒たちアホ過ぎ。
後でひっそり行けばいいのにわざわざ朝礼中に目立つ形で一人で教室に行ってハスミンにバレたり(染谷!)、そっち向いてないのにギャーギャー叫んで自分から注意を引きに行ったり、死んだと思われてるんだからそのまま死んだふりしとけばいいのにわざわざ話しかけたり、せっかく脱出したのに愛のために戻ったり。
さらに、あれだけ機材や大道具があるんだからもっと「身をひそめる」という選択肢があったでしょうよ!とか思ってしまってもう突っ込みどころ満載。
でもそれが高校生か。それが若さか、青春か!そうだよね私はもう忘れちゃったよ!
キャストは染谷将太、二階堂ふみ、松岡茉優がグッド、グレイト、マレフィセント!
ハスミン役も伊藤英明で良かった。
前半のいい教師描写が長過ぎてちょっと間延びしたせいでサイコパス感があんまり伝わってこず、ハスミンっていうか伊藤英明として観ていたから現実味&怖さ半減。
スプラッターとか苦手な私にはそれくらいでちょうど良い。
下手に全然有名じゃない俳優さんとかだったら、妙にリアルで印象が変わったかも。
試写会で、大島優子が途中退席した映画ってこれだったっけ?
映画そのものの明確なメッセージ性がない(あるいは伝わってこない)時点で完全なエンターテインメント作品だから、ちょっと過剰反応に思えるなぁ。
マインスイーパーソリティアやりながら観る、そんなテンションでいいっしょ。
まぁまぁかな。
原作はどうなんだろう
原作は貴志祐介の同名小説。表向きは人のいい高校教師の蓮実だが、実はサイコパスで幼少時から人を殺してきているという設定。人を利用し、立場が悪くなると相手を殺す。
色々観ていて疑問が出てくる。まず、主人公蓮実が何故人を殺すのかが分からない。不都合になるから殺すのか、殺さないとやっていけないような症状が出るのか、それが楽しいから計画的にやってるのか、その辺が全く見えてこない。蓮実が賢いのか馬鹿なのかも分からない。あれだけの人数を猟銃で撃つには相当の数の銃弾を持ち歩かなければいけないが、カバンも何も持っていないので、どこに入れてるのか気になって仕方がない。警察が来るのが遅すぎる。そんなに短時間でクラス全員を殺して、美術教師の偽装自殺までセッティングできるわけがない。猟銃は撃ってから構えたり弾丸を詰め替えたりに時間がかかる。なのに生徒は誰一人蓮実に反撃をしなかった。(実際に銃で狙われたらそんな気にならないのも分かるのでこれは仕方ないかな。)ハーバードを出てアメリカの会社で働いていた割りに英語が下手。(まぁこれもしょうがない。)
そんなに簡単に高校教師になれるのか?
原作はどうなんだろう。本を読まなければ分からない映画なのか。
前半はまぁいいとして、後半でだいぶモヤモヤした。
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