故郷よのレビュー・感想・評価
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悲劇は繰り返す
この作品が、仮に日本での原発災害がなかったなら、ソビエト時代の原発管理の悲劇として、第三者の視線で観ていたかもしれない。 ところが、3.11を経験した日本人の目には、この災害、悲劇は、いくら教訓があっても生かせないのだと、映るだろう。どんなに安全安心と言っても、この国から、原発が消えない限りは、本当に安全も安心もないのだ。人間の叡智を超えた科学は、危険物でしかあり得ない。 以前「マリリンとアインシュタイン」という作品で、アインシュタインが、広島の原爆の悪夢に悩まされるシーンがあるが、あれから何十年もたっていても、人類はその悪夢から解放されていない。
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