ネイビーシールズのレビュー・感想・評価
全47件中、41~47件目を表示
プロパガンダ映画かも知れないけれど
物語展開もカメラ回しも含めて『コール・オブ・デューティ』
実写版みたいな勢いのド迫力軍事アクション!
……ぬぁんて例えを言ってもね、ゲームの話をしても大抵の人はピンと来ないっすよね。
映画の話をしましょう映画の話を。
ホンモノの海兵隊が主演をこなし、実際に映画内での作戦も立案したという本作。
流石はプロ。
銃捌き、気迫ある表情、指先での意志疎通など、その軍事行動のリアリティたるや凄まじい。
なかでも序盤のパラシュート降下後、
敵の気配を確かめる為に森の中でじっと息を潜める場面にゾッとした。
つい10分前まで冗談を言い合っていた連中が、
一言も発さず、金属のように硬く冷たい表情で暗いジャングルに佇んでいる。
ああ、これが人殺しも辞さない者達の表情なのか。
極論を言ってしまえば、
彼等の正確無比なアート・オブ・ウォー(殺しの技法)なんて必要無い世の中が一番ですよ。
けど正直、それは人類が続く限り存在し続けるのだろうと言うある種の諦念。
背負いたくもない人の咎(とが)を敢えて背負っているのが彼等なのだと思う。
ま、ぶっちゃけ米軍のプロパガンダ的な要素を多分に含んだ映画だとは思う。
最後のナレーションも「さあ軍に入って国を守ろう!」という風にしか聞こえず、
その宣伝の“臭い”が鼻に付いた。
だが、大事な人々の為に命を賭して戦い続ける人々には敬意を払わずにいられない。
国を守る事とは、その国に住む家族を守る事。
愛する家族への想い、家族を持つ仲間への想い。
映画で描かれた彼等の想いに嘘偽りは無いと僕は思う。
偽りがあるとすれば、それは彼等を手駒として使う連中の側を探した方が早い。
不満点は、物語展開が愚直なまでにストレートである故、
アクションは凄まじい迫力だが、中盤以降で激しく中弛みを感じてしまう点。
(序盤のカーチェイスが活劇としてのピークだったかな)
そして、同じく彼等なりの論理で正義を成そうとするテロリストが
ステレオタイプな悪党にしか映らなかった点。
まあ一般市民を言葉巧みに操り自爆させる連中に正義もクソもあるかと激怒は覚えるし、
米軍のPR的映画でテロリストに同情的な視点を設ける訳も無いのだが、
それでももう少し造形に深みと現実味のある敵が欲しかった。
あと、主人公の方々は本業の役者では無いので、演技は……
ええ……まあ……うん……そこは大目に見ましょうという事で(笑)。
<2012/6/24鑑賞>
ガチンコファーストパーソンシューティング!!!!
燃えますね!!!!
これで燃えない男なんていないでしょ?てぐらいに燃えましたよ。
内容はフィクションなんだけど作戦や任務遂行の過程は米海軍特殊部隊がやってることと同じなんですよね?つまりは仮想訓練?シミュレーションみたいな。
そういうこと踏まえて観るとかなり興奮しますよ。
彼らの立つ最前線を目の前のスクリーンで体感出来る贅沢さというか、要所で多様される一人称視点の銃ぶっ放し映像で自分が敵地に潜り込んだかの様な錯覚まで覚えて。
中盤から後半に掛けてのドンパチはもう贅沢過ぎる!!!!!
これがほぼ嘘じゃないってんだから!!!!!生々しい!!!!!
だからこその、ていうか。
あの、お涙頂戴チックな物語展開はちょっと蛇足だった気がします。
人物紹介もそこそこにしちゃってさっさと作戦に移行してもらった方が、自分的には良かった。
極端なこと云えば、この映画に於いてはストーリー取っ払ってもいいぐらい。
まつまりはそんだけアクションが素晴らしかった、てことなんですけどもね。
そういうストーリー的な部分を差っ引いたにしても満足度の方が高いですし。
是非!スクリーンで観ることをオススメします!
本物だからこそのつまらなさ
ビンラディン殺害作戦も実行した米海軍の特殊部隊「ネイビーシールズ」を描いた作品。
以前チャーリー・シーンでも映画化されたが、今回のキャストは実際に軍に従事する兵士が出演している。つまり「本物」ということ。
しかし物語自体はフィクションで本気で戦ってるわけじゃない。結局作り物となると正直内容は甘い。
確かにネイビーシールズの戦闘力は凄い。ただこうして映画で見てみると、今どきの派手なアクション映画に比べても特に秀でた部分はない。
ストーリーも面白くない。テロに手を染めた敵や、家族を愛する味方兵、どちらの背景も深くは描かれておらず、単にミッションを遂行しているだけの印象。
下手に事実っぽさをアピールするためかカメラワークも雑。
ぶっちゃけCG満載の戦争映画見た方が迫力は上。
最高
この映画は脚本以外すべて本物という作品です!!
正直な感想、とてもドキドキハラハラでした(*´∀`)
FPSなどをやっている人はわかると思いますが、戦場でも緊張感が半端ないです(;´Д`)
また、最終シーンはとても勇敢な隊員の姿を見ることができます。
ヘルメットカメラを利用した映像はFPSそのもの!!
戦争やテロ行為などについてよく考えさせられる映画でした。
ドキュメンタリー映画としては最高だと思いました!!
最初のテロシーンは衝撃的なので心臓の弱い方はご注意を。
全体的にグロいシーンが多い映画なので、そういうものが苦手な人はご注意を。
PG-12指定です。
飾り立てずに特殊部隊の本質を描く作品
観終わっての第一印象は「SEALs版ハートロッカー」です。
Navy SEALsという特殊部隊に身を置く男たちの姿を、無駄に飾り立てず“抜き身”のまま描いた──といった印象を作品全体から感じました。
作戦行動中などは派手な銃撃戦もありますが、あくまでリアルに迫る緊張感を伴ったもので、エンタメ系作品のそれとは一線を画しており、作品の本質とのバランスはよくとれていると思います。
精鋭部隊の隊員といえどひとりの人間であり、家へ帰れば家族が待っているわけで、心の中には当然ながら思いやりや愛情といった人間らしい感情があるんですよね。
それでも任務遂行のためにはドライになって最善を尽くす姿が、軍人の厳しさと崇高さを物語っています。
終盤には、いかにも「あぁ、アメリカ(≒キリスト教の国)らしいな」と思わせるシーンがありますが、それもまた彼らの本質なのだろうと感じます。
この作品は、前述のリアルに迫る緊張感たっぷりの作戦行動と、隊員一人ひとりの人間らしさという2つを軸に描かれています。
そして、全体を通じて「戦争とは?平和とは?」を押し付けることなく考えさせられ、見応えのある良作に仕上がっています。オススメです。
マニアック
戦場で戦う兵士たちを主点としたドキュメンタリーのような映画です、CG、ストーリーに細かな工夫は無く、兵士たちの戦う姿、任務を描いた作品です、そのため、兵士たちにしかわからない暗号、呼び方、戦術等があり、それぞれが何を意味するかはわからない人が多いと思います。この作品の一番の売りは海軍特殊部隊の全面協力で、現役隊員が出演していることです、劇中に出てくる戦術、装備、作戦は監督からの指示で「このような場合どうするのか、どう作戦をたてるのか、どんな装備で行くか」という事を全て現役隊員達にまかせたんです、なので実際この映画は兵士たちが作った作品に近いのです。ミリタリー好きの私にとっては勉強になり、そして面白かったです、戦場へ行く兵士たちの感情もよく現れていてストーリーのテンポもよく、良い映画だと私は思います。
善し悪し
アメリカ海軍 特殊部隊・ネイビーシールズの精鋭たちが、誘拐されたCIA捜査官の救出作戦にのり出して…と ストーリーは始まります。
この作品のいちばんの売りは 米軍全面協力のもと、現役兵士たちも撮影に参加していること。 今まで見てきた戦闘ものの作品や 兵役・軍人の姿を描いたものとは明らかにレベルがちがいます。 無駄な動きが一切なく、常に緊張感を感じながら ターゲットへ近づいていく姿。 武器の扱い(構え方)も、暗号や手話のような会話も ベテラン俳優たちが演じるそれより説得力があります。 その中でも印象に残ったのは、任務につくと同時に無口になり 感情を殺す兵士たち。 それが命がけであることを 言葉なく語っていて圧倒されました。 プレビューにある池を進むシーンは 圧巻です。
撮影方法や効果音など、臨場感が得られる演出が多いですが エンターテイメントとして見ると どうもマニアックさが目につきます。 例えば ビデオゲームをする感覚で見れば ある程度入り込める世界でしょうけれど、観客の立場から言えば 救出作戦に忠実に沿うあまり、映画というより 兵士の教育ビデオのような印象を受けるのです。 過激な(血生臭い)シーンもある中、その無駄のない動きが逆に 安心してしまう欠点も否めません。
日本国内では 東日本大震災の復興から一年経ち、自然災害の爪跡に苦しむ方々が 大勢いらっしゃいますが 世界に目を向けるとそこには 9・11のテロ事件以来、悪の陰謀を捨てずに増えるテロリストと戦う人々がいます。 どちらも風化させてはいけない・忘れてはいけない出来事ですし、決して 他人事ではなく 身近に起こりえるのだと身につまされる思いです。
万人にはウケないなと思いつつ、『世界侵略:ロサンゼルス決戦』より良かった3.5と、軍事やテロ対策について考えさせられる+0.5で(ちょっと過大評価気味の)トータル4.0。 “男・映画”です。
全47件中、41~47件目を表示