REC レック3 ジェネシスのレビュー・感想・評価
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主観撮影をしないならタイトルの意味は?
この時には既に主観撮影を用いたホラーが世界的に飽きられていたのか、途中でタイトルにもなっている「REC」をしなくなる。どういう展開でそうなったのかと言うと、カメラが破壊された為である。何度かこれは「REC」シリーズとして観て良いのかと自問した記憶があるが、POVブームの一端を担った作品で、自らでその手法に別れを告げるとは、この飽きられたPOV作品に一石を投じる形になったのだろうか。これは完全に皮肉と捉えて良いのだろう。
第1作目と同時刻で、結婚式場に舞台を移しているのだが、徐々に恐怖が忍び寄り、"手を犬に噛まれた"叔父さんが2階から転落し、救助に当たった妻に噛みついたところで前作より更にパワーアップした大惨事になる。POVでは無い分、それぞれが置かれた状況が明確であり、確かに改めて観ると「観やすい」と感じる。
本作の面白い所は新婚の夫婦があの手この手で再会すべく奮闘するというのがメインという所だ。覚悟を決めたラブラブ夫婦はとうとうブチギレるのである。新婦、クララは最初こそか弱そうなイメージだったが、動きやすさを重視する為ドレスを引きちぎり、チェーンソー片手にゾンビ軍団に突っ込んで行くのだ。すっかりと「切り株映画」と化したがゾンビ映画はやはりスプラッタ全開でなくては。
一方で新郎は教会にあった甲冑をフル装備で着て、古典的な剣で真っ向勝負するのだが、これは笑いどころと捉えて良さそうだ。この様に時折お笑い要素があるのだが、とことんスベっているのがツボである。 どうもあのシリーズの最新作と言われると残念な感じはするが、ゾンビ映画のポイントは良く押さえた作品だろう。
血塗れのウェディング・ドレスにチェーンソー
REC本来のコンセプトや面白さからは若干距離を置いた印象を受けるが、それを差し引いてもスリリングで面白い。花嫁役のレティシア・ドレラが血塗れのウェディング・ドレスを身にまとい、チェーンソーを手に立ち上がるシーンは最高にエモい。しかもドレスの裾を切り裂くという演出付き。最後にゾンビ化してしまった時の表情も、こう言ってはなんだが美しかった。
スペイン人の容赦ない描写に背筋が凍ります
バルセロナ。コルドとクララは大勢の親戚、友人に囲まれて人生最良の日を迎えた。教会での結婚式を終え二次会会場で深夜まで老若男女が踊り明かす中、大広間の二階からコルドの叔父ペぺが突然転落した。一同騒然となる中駆け寄った妻の喉元をいきなり噛み裂くぺぺ。鮮血と絶叫に満たされた大広間に乱入する異形の男達。阿鼻叫喚の中で離れ離れになってしまったコルドとクララ。コルド達が命からがら逃げ込んだ教会のスピーカーからクララの言葉が流れてくる。挙式で忙しくて話せなかったけど私・・・。
1作目では一人称単数視点のざらついたPOV映像でスタイリッシュに惨劇を冷淡に描き切り、2作目では特殊部隊員達のヘッドセットカメラ映像を効果的に絡めた一人称複数視点にカトリックの世界観をブチ込んでゴリゴリのゴシック調に仕上げたこのシリーズ。3作目ではどういうアプローチで来るかと超期待してましたがあっと驚くツカミで見事に期待を裏切ってあとは怒涛の血飛沫オンパレード。1、2作目にはなかった、どうしようもなくくだらないギャグを唐突にブチ込む余裕綽々ぶりも王者の風格。クララがチェーンソーのモーターをギャイーン!と回すシーンのカッコよさにも痺れました。そして死屍累々の式場でコルドとクララを待つ過酷な結末にスペイン人容赦ねぇ・・・と戦慄しました。
幸せになれなかった新郎新婦
まず、新郎新婦の愛が入った作品だから、前作及び前々作とは別物である。
新郎新婦がようやく再会を果たし、外へ出られたと思ったら…2人ともウイルス感染!?
子供ができ、幸せになるはずの新郎新婦をぶち壊す嫌な作品だった!
「結婚式場」を舞台にしてはいかんだろ!!
RECシリーズ好きなら観とくべき!
ストーリーとかそういうのは他の方が書いてらっしゃるので割愛。
当初RECを見るにあたって某HPでこの順で見ればよいよというのがあり、そこでREC3は省いても良し、とあったので、REC→REC2→REC4→REザ・クアランティン2 ターミナルの悲劇
の順で観ましたが、何となく気にはなって3も観てみたら、順番に見てたら良かったーと思いました。
まぁほんと観て無くても問題はないのですが、伏線と言うと大げさですがこれを観ておいた方が、何となく4とか納得いくかなと。
余裕がある方は是非ナンバリング順に観ていく事をオススメします。
あとこれだけ全然怖くないですw走ってこないしw
良い点もあるが…
本作は一応「REC」シリーズ第三弾ということですが、今までの世界観は序盤で終了。
POV撮影ではなく「普通の」撮影方法になりました。根本的にそれでは「REC」ではないじゃないですか。撮影方法が変わるシーンは好きですけど、違和感が強すぎてついていけませんでした。脱POVのせいか緊張感や恐怖感は半分以下でした。やたらとBGMを流すのも、ロック調の音楽は好きですがどんどん「REC」感が薄れていってしまう印象。
クララがチェーンソーで悪魔(ゾンビで良いですかね…)を撃退するシーンはとても格好いいですし、「スポンジ・ボブ」も笑えて良いですけれども。。。ストーリーコンセプトは「ここから逃げ出す」と言うことで、「1」に近いですかね。本作ではそれに夫婦の愛を加えた構成です。 スプラッタもなかなか良いので、王道のゾンビムービーに近づいた様に感じます。
ラストは少し悲しいです。
えー
1.2が面白かっただけに残念。
ジェネシス感0。
ストーリーが噛み合ってた1.2と比べて、まったく違うお話のように感じた。特に途中からはRECじゃなくなっちゃったじゃん(笑)
次回作のクアランティンに期待◎
フツーのホラー
このシリーズの特徴であるPOVを早々に止めちゃった本作。
個人的には、見やすくて、ストーリーもより簡潔になったので良かったと思います。
内容は、フツーのホラーでした…
良作!スバラシイ
続編と聞くと、必ず前作の脚本や撮り方や演出以上のものを期待する人が多いが、それが必ずしも正しいとは限らないと思う。
今回では、前回のような推理的要素を期待すると、かなり期待外れである。
しかし、ホラー映画好きとしては、かなりの高評価だった。
前作の手法であるPOVを思いきって捨てたことにより)、映像として、かなり見やすく、話も簡潔にまとめられている。しかも「POVに頼る映像」ではなく所々で効果的に使われているのがより好印象。
この思い切りのよさは評価すべきだと思う。
話も、これ以上ないくらい単純化していて、一見薄っぺらいように感じられるが、しっかり監督の言いたいことは伝わってくる(中途半端に宗教くさいが、実はそれすら狙いで「笑い」につなげているのがスゴイ)
所々にユーモアを交えて(ゾンビになってもやたらニヤけているおっさんとか、時代錯誤の甲冑を着込んで気合十分でヒロインを救いに行ったのに、瞬殺されるメイドと、それをあっさり見捨てる主人公等)爆笑させられた。
このギャグを入れることによって、テンポがよくなり。話が重過ぎてメッセージがぼやけがちにならないようにも調節してある。
映像では、血まみれのウエディングドレスにチェーンソーという、かなりカッコいい映像を見ることができる(女優も綺麗なのでサマになる)
また、マニアにはたまらない、俗にいう「切り株映像」もしっかり押さえている。この辺はホラー映画のツボをしっかり押さえていると思う。
「監督!わかってらっしゃる!!」と言わざるを得ない。
最後に、これは個人的見解だが「映画は楽しませたもの勝ち」だと思う。
そう視点で見ると、ホラー映画としてツボを押さえつつ。しっかりとした笑いと恐怖のエンターテインメントを意識させてくれた良作であると思う。
「ダイハード3」を観た時、あれ?違うと感じた時と同じ
●いつもの「REC」は始まってちょっとだけ あとは普通の物語に
「ダイハード3」と同じように路線変更(笑)
ゾンビメイクはいいんだけどお経だけで あれだとせっかくの緊張感が台無し。
「4」ができるみたいだけど 変な方向にいってしまうのではないかと心配。
REC無し、GENESISも無し……。恐怖度、前作比33%
謎の感染症によるパニックをPOV(主観視点)で追うスペイン製ホラーの3作目。
今回は開始30分でPOVじゃなくなるという大サプライズがあったが、
録画を止めてからも初めの内は手振れの多い映像だったり、随所でPOVを使いこなしたりしてたので、
『ノンフィクション寄りのフィクションみたいな
路線でいくのかなあ、それはそれで面白いなあ』と考えていた。
が……
話が進むに連れてだんだんその映像表現も薄れ、ありきたりなゾンビ映画みたくなっていき、
終盤は「これ別に『REC』じゃなくても……」と思いながら鑑賞してましたよ。う〜む。
いや待てよ、と。
今回は副題に『ジェネシス(起源)』と付いてるじゃないと。
つまりはこの映画のラストが例のアパートに繋がったりするのか?
あるいは最後に感染源についての新たな事実が明かされるのか?
『新型アルツハイマー治療薬によって狂暴化したチンパンジーが感染源』
とかの驚愕の真相が明かされるのかも知れない!!
(↑『ジェネシス』違いだし最終的に悪魔関係無い)
そんな淡い期待を抱きながら最後まで鑑賞したが……
あ、あれれ。終わ、終わっちゃった?
うおいいいッ、結局全然何にも関係無かったんかいいいいッッ!
もう全身全霊でツッコミ入れたくなるほどに、
レック(撮影中)でも無ければジェネシス(起源)でも無かった訳で。
ま、奥さんがチェーンソーでザッパザッパと感染者を斬り倒す展開や、
夫が聖人の鎧を着て闘うというギャグスレスレの展開は、
そもそもリアリティと緊迫感を生み出すアイデアである筈のPOVでやったら不釣合いも良い所か。
メキシコ人ウェイターと並んで歩く場面とか“スポンジ・ジョン”とかは
もうギャグ以外の何物でも無いんだけど……
完全にフィクションと割り切って、ブッ飛び展開を次々盛り込んだのは潔いとも言えるかもですね。
それに、唯一の共通点である感染者は相変わらず怖い。最初の暴走叔父さんなんて特に。
近頃はこんなゴア表現満載の正統派スプラッタ
(血しぶき)ホラーを大スクリーンで観られる機会は少ない。
『REC』シリーズである事を忘れてしまえば、
旧き良き大安定のスプラッタとして楽しめると思うので、
その手のホラーが好きな人なら劇場で観る価値アリかも。
個人的にはスプラッタホラーは好きでも嫌いでも無いので、判定2.5といった所。
続編は……もう止めときません?
<2012/6/9鑑賞>
安定したサプライズ。ではあるのだけども!
カメラによる主観映像でチラチラザラザラジラジラと恐怖を煽り実際起こってるかの様な惨劇の絶望感をまざまざと映し出したモキュメンタリーホラーのお手本的映画『REC』シリーズ。
今回もPOVを駆使して存分に恐怖を煽ってくれるんだろう!という期待を込めて観賞に臨みました。
が!あれれ?どうした?
何故に惨劇開始の序盤でカメラを手放す!?なぜPOVを放棄??
あかんやん!モキュを観に来とる訳だからね!こっちは!
それだと普通のホラーじゃん!普通のゾンビ映画じゃん!
あっれえ?そうなっちゃった?ええ!?
ハイ。普通のホラー映画になっちゃいました。
何でですかね?面白かったのは面白かったのですが。
もうPOV続けるのに無理出てきたんですかね?でもねえ、それじゃもう『REC』じゃない訳ですよ。
モキュ廃したのにどういう意図があったんでしょうかね?
「主人公夫婦の愛の軌跡をDVDでパッケージ」的な?記録映像ノリ?を図ったんでしょうか。
んー解せぬ。分かりません。
4では是非POV復活させて欲しいです。
以上。
2を見ていなくても大丈夫
結婚式の場面がとても素晴らしく、特に新郎の歌が感動的で、幸福なカップルの門出を祝いたい気分になった。
それが一転して大変なパニックになるのだが、そこからは特に目新しさのないゾンビもので、普通に出来がよかった。本当に特に印象に残る部分がなくて、一瞬で忘れ去ってしまいそうだった。
結婚式の場面の素晴らしさだけは強く印象に残った。
1から2を飛ばしてこの作品を見たのだが、特に問題はなかった。
あの惨劇の続きじゃない話を観る勇気があるか―。
個人的にとても大好きなシリーズですが、
今回は、ポスターから滲み出る
駄作オーラを感じつつも、
タイトルロゴの吸引力で、
つい、劇場に足を運んでしまいました。
話の内容が前二作で成立した設定を元に作られた
外伝風な作りで、前作、前々作から直結の
続きではありません。
この時点で先ず、自分は萎えました。
監督が1、2のジャウマ・バラゲロ&パコ・プラサ
のコンビから、プラサ単独監督へと変わり、
そのせいなのか、前作までの、
起きている状況を深く考える暇を与えない様な、
テンポの良さが無くなったり、
個人的にこのシリーズの映像の印象として、
暗くて狭い空間の黒、鮮血の赤、と言うイメージを
持っていましたが、すっかりそれが失われていました。
また冗長な導入の段階で、本シリーズの
特徴であったPOVと言う手法も放棄し、
普通にBGMが流れる客観視点の映画となります。
これまでがしこたまシリアスな展開であったにも関わらず、
キャプテンスーパーマーケットの二番煎じの様な
ブラックコメディ風となってしまっていたり、
ブラックコメディとしては弾け方が中途半端で
些か、白けさせられました。
単館上映の駆け出し監督デビュー作の
ゾンビ物ホラーだとしたら、
まぁそこそこ楽しかったのかもしれませんが、
”REC3”と題して、これは酷くねえか…
と、思いました。
個人的にゃ前二作が好きで、
それなりに佳作だったと思うので、
こんな風に途中でうっちゃらないで、
きちんと完結させてもらいたいですね。
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