屋根裏部屋のマリアたちのレビュー・感想・評価

新しいメイドのマリアがゆで卵を完璧に作ってみせたこと、
それをきっかけとして、まじめな資産家の中年男が
他の世界に関心を持ち始める、というのが面白いと思いました。

最終的にはマリアへの恋情を募らせることになりますが、
物語の中心はマリアだけでは決してなく、
原題の通り、自分とは異なる世界に生きる6人の女性たちとの交流だと思うのです。
そんな、変にラブロマンスに偏っていない物語が気に入りました。

お金持ちのポンポンおじさんが陽気なメイドたちに人生の意味を教えられる。
現実離れした内容だけど、とてもハートフルフルな作品。
ファブリス・ルキーニおじさま、憎めなくて大好きっ！

ストーリーはありきたりだが、女性陣がうつくしい。
ひとつひとつのセットも凝っていて、おしゃれ。
ラストが良い作品だった。