「老体鞭打ちながらも、シュワちゃん健在!」ラストスタンド bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
老体鞭打ちながらも、シュワちゃん健在!
カリフォルニア州知事を務めた後、復帰第1作となった本作。ピーク時の様なSF的な派手なアクションこそ影をひそめながらも、最後には、体を張ったタイマン・アクションを披露してくれた。アメリカらしい、西部劇を思い起こすような、街を守る保安官によるアクション‣ムービー。
当時、66歳となっていたシュワちゃん。『プレデター』や『コマンド―』の時の様な、筋肉ムキムキの体系とは違っていたが、悪を憎むその鋭い眼光とアグレッシブさは、当時と変わりないものを感じた。最後のブレンバンターは、シュワちゃんらしさが輝いたシーンだ。
ロスアンゼルス市警の第一線刑事から退き、余生をメキシコ国境の田舎町の保安官として務めていたシュワちゃん演じるオーウェンズ。そこに、FBIが護送中の凶悪犯組織のボスが脱走し、オーウェンの街に向かっている知らせが入る。FBIもSWATも間に合わない中で、田舎の保安官と仲間と共に少ない銃器で立ち向かっていく物語。
物語としては、正義の味方の保安官が、仲間にも助けられながらも、最後は孤軍奮闘して、敵を追い詰めていく、勧善懲悪なよくある展開。シュワちゃんらしく、傷を負い、厳しい状況に追い込まれながらも、ラストは、スッキリと片を付けてエンドロール。
ただ、シュワちゃんに求める作品は、こんなにこじんまりとした作品ではなく、壮大なスケールで地球を飛び出したり、時空を超えたりする迫力ある派手なアクション。物足りなさは感じたのは、年齢的にも仕方ないけど、あのハリソン・フォードを見習って、もう一度、花を咲かせて欲しい。
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