ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館のレビュー・感想・評価
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面白くない
ダニエル・ラドクリフがハリーポッター完結後に初主演した映画。
しかし19世紀末のロンドン、嫁を亡くした子持ちの弁護士ってのはちょっと役に合ってないような。
映画はミステリー風味のホラー。ただし何かの真相を突き止めるわけではなく、単に幽霊が地味に登場するだけ。
そのわりに現地の人々が訳アリだったり、過去の軋轢があったりで、展開が面倒なんだな。ぶっちゃけストーリーは致命的に面白くない。
ヨークシャーデールズ国立公園でロケしたという映像はとても綺麗。まぁ見どころと言ったらそれくらい。これはラドクリフファンはともかく、ホラーファンなら全く納得できない出来だろうな。
20世紀初頭のイギリス!
原作を読んで映像化したものを観てみたいと思い劇場へ行きました。
まさに20世紀初頭のイギリス。
それもロンドンではなく沼沢地帯の寒村と沼の中の無人の邸宅。
本を読んでイメージしたものが詳細に映像化されていました。
ストーリーの方は換骨奪胎というか大幅に原作から変えられていましたが
ホラー映画としてはまっとうな恐怖ポイントをまんべんなく配置してあり、
変な言い方ですが安心して観れました。
ストーリーは原作の健全で善良な村人達含めた人間と
恨みの感情そのものだけが残ったような亡霊の非人間性の対比が印象にあったので
恐怖を持続させるには脚本はこうなるのかというところは勝手に理解しつつ
でもちょっとなあとも思いました。
原作は最後にアッと言わされるような構成でしたが、
映画は主人公は分かってなくても観ている方はスルスルと亡霊が人に対して何をしてるか分かるような作りでした。
ベタですが亡霊に恐怖しつつ謎を追って行くような展開で十分だったような気がします。
まあ原作には無いデイリー夫人の奇行とかも面白かったので悪い面ばかりでは無いですが。
主演のダニエル・ラドクリフについてはいかにもイギリス人という容貌のためか
一度もハリー・ポッターが頭をよぎることも無く、
若いロンドンから来た弁護士の役にハマっていました。
ジャパニーズホラーの方が怖いことを確認
正直あまり怖くありませんでした。
カメラワークといわゆる亡霊のメークが今ひとつなのでダメでした。
“はい!ボー霊出まーす!” “見て見て!ボー霊出ますよ!”って感じです。
“呪怨”と比較しちゃいますが、呪怨の方が千倍怖いですね。
最後も自分の子供が死んじゃって、………予想できました。
ハリーポッター終わってこの映画じゃちょっとかわいそうですね。
ちょっと損した気分です。
闇の底より来たる女。海外ホラーでは屈指の怖さ!
ま、映画の良し悪しの基準は人それぞれなので話半分に聞いて欲しい。
もう今年も12月に入った事なので断言して良いだろう。
個人的な意見を述べさせてもらうなら……本作は2012年で最高のホラー作品!
それどころか、僕がこれまで観てきた幽霊屋敷系ホラーのなかでも相当に出来が良い部類に入るかも。
(参考として挙げるなら、ベタだが『シャイニング』『家』、
最近なら『呪怨(2003)』『インシディアス』辺りが好みです)
一般に、海外ホラーにはじわじわ身内に染み入るような恐怖が足りない。
ショック描写は多かれど、その恐怖が持続しない。
人の理解を拒むほどの怨念や忌まわしさが足りないのだ。
だがこの映画は開幕からして“忌まわしさ”を感じさせる。
踏み潰される人形の頭。3人の娘が並び立つショット……。
本作の亡霊には情け容赦が無い。
執拗に“あるもの”だけを狙う。
ハートウォーミング路線で決着させようとするホラー等は、
怨念の起源が割れた途端に恐怖が薄れる傾向にあるが、
この亡霊の場合は主人公が真相に迫るほどに恐怖が増す。
こちらの同情を一切拒むほどの深い憎悪を感じるからだ。
館の全景と主人公が同じフレームに収まるカットが確か3回ほどあったのだが、
回を重ねる毎に屋敷がその重量を増していくかのように見えた。
観客をダレさせずに引っ張る、緊張と緩和のテンポも巧い。
屋敷の不気味さは勿論、
命を感じさせない寒村、晴れない空、だだっ広い湿地に浮かぶ島など、
ゴシックムード満点の風景も良い。
コケオドシに頼らない恐怖演出も見事だ。
遠方から滑るように迫る蒼い顔。
命を感じさせる人形たち。
揺れ続ける座椅子。
稲妻に浮かぶ子ども達。
膨れ上がるシーツ。
泥の底より這い出る者……あのシーンのおぞましさときたら!
こちらの顔が強張ったままになるシーンは幾つもあった。
暖房の利いている劇場なのに、悪寒を感じた。
「Jホラー等の手法まで引用したごった煮」と評した評論家もいるようだが、
他作品の手法を引用しない映画を見つける方が困難だし、
引用した所で少しも面白くないJホラーだってゴロゴロあると言いたい。
残念なのは、恐怖のピークが中盤だった点かな。
街の有力者が主人公に協力的だった理由にももう一歩が欲しかった。
けど、それくらい。
個人的にゃ大満足のゴシックホラー!
ラドクリフ君も結構頑張ってました。
<2012/12/2鑑賞>
甘く見てた!!!
映像が怖い! 人が怖い! 街が怖い! 音楽が怖い! そして何より館が怖い!!! ハリーポッターが主役だからてっきりファンタジックホラーかと思ったらとんでもない怖さだった! 本当に怖いのはモンスターでもオカルトでもなく"霊" なんだなぁと思った! 最初から最後までダークな世界観で何度もビクッとさせられ物凄い緊張感で瞬きをするのを忘れる位に引き込まれました。
ストーリー的には物悲しいものでした!!! (;_;)
雰囲気満点のゴシックホラーでした!
日本的なゴシックホラーでした。
血しぶきドバッとかいう映画じゃないところも〇。
貞子か呪怨かと思っちゃいましたよ。
お化け屋敷的にほどよくビックリシーンが挿入されます。
映像が、これまたゴシック度をます完成度。
霧に覆われる風景や、満潮干潮で道が途切れてしまうイールマーシェの館とか、あと泥沼のシーンや洋館の中の映像とか、どれもこの映画の雰囲気をさらに盛り上げていました。
ラストは悲しいんだか、良かったんだか…
家族の愛、親子の愛、をしみじみと見せられるラストでした。
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