劇場公開日 2012年12月1日

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「ゴシックホラー」ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ゴシックホラー

2020年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 子どもの幽霊が主だが、出し惜しみせずにチラチラと登場させ、恐怖感を持続させていた。親玉である黒衣の亡霊は全体像がつかみにくいものの、それも効果あった気がする。なにしろ冒頭から少女が3人飛び降り自殺するという徹底ぶりなのだ。また、館が引き潮時にしか渡れない孤島にあり、海霧に覆われるその一帯が不気味ながらも美しい風景でした。

 子どもたちが謎の死を遂げる村。全てはイールマーシュの館が原因となっており、子どもを亡くした親たちは直前に必ず黒衣の女を目撃しているのだ。「遺言状みつけたから、とっとと帰れ」という地元の弁護士。しかし、成績の悪い弁護士アーサー・キップスは書類を全て見つけるまでは帰れない。こうして亡霊の謎解きにまで踏み込んでしまった。

 列車で出会った男サム・デイル氏(キアラン・ハインズ)がいい人であり、アーサーの助けになってくれる。イールマーシュの亡女主人ドラブトウには息子がいたが、沼に落ちて死亡したが遺体が見つかっていない状況。その息子はジャネット・ハンフリーの息子を養子縁組させた子であり、死なせてしまった女主人を怨んでいたのだ。遺体を見つけて、母親と一緒に埋葬してあげれば・・・

 アーサーが村に入ってからも子どもが2人(洗剤誤飲、火災)死んでしまい、金曜日には彼の息子も到着するという。このままでは呪い殺されてしまう。なんとか解決しなければ・・・という展開。しかし、最後まで恐怖は続く。ちょっと悲しいゴシックホラーでもあった。

kossy