「哀しい話だと思った」クロニクル いくみさんの映画レビュー(感想・評価)
哀しい話だと思った
町山智弘がかなりほめてたので期待して見に行きました。
普通の高校生が超能力を手にして浮かれてその力を磨いて行く過程は、リアルでおもしろいなあと思いました。
最初のほうは普通に楽しくて、おバカで明るい話だと思って気楽に見てました。
でもアンドリューの個人的な失敗や、家庭の事情でだんだん話が深刻でシリアスになっていき、現実的に考えて、超能力があっても実際になんでもかんでも解決できるわけじゃないよなあ、って考えさせられ、そこがすごくリアルだなあと思いました。
せっかくすごい超能力を持っていたのに、それを自分の人生のすばらしい未来につなげることができなかったアンドリュー。
同じ超能力を持つ友人たちが一生懸命この世界に引き止めようとしたけど破滅を迎えてしまい、しょうがないかもしれないけど、哀しいなあと思いました。
あ、この映画のウリだったハンドカメラ映像、やっぱり家庭用ビデオで撮ったようなリアル感があっていいですね。
そこまで派手ではないけど、内容も深く考えさせられるし、なかなかおもしろかったです。
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