劇場公開日 2014年10月4日

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「妖艶な女エイリアン、スカヨハ現る」アンダー・ザ・スキン 種の捕食 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5妖艶な女エイリアン、スカヨハ現る

2017年2月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

難しい

萌える

その昔、セクシーな女エイリアン、ナターシャ・ヘンストリッジが、繁殖の為に男共を狙うB級SFスリラーの快作「スピーシーズ 種の起源」があったが、その知的版と言った感じか。

白いバンから道行く男たちに声をかける黒髪の魅惑的な美女。
彼女の正体は…

我ら映画ファンのミューズ、スカーレット・ヨハンソンが、美貌を餌に男たちを誘惑、捕食する女エイリアンに。
ほとんど無表情で近寄り難いが、狙った男にはスマイルを見せ、メロメロにさせる妖艶な魅力は、適役過ぎるでしょう。
しかも、いつ脱ぐかいつ脱ぐか長らく焦らせていたスカヨハの初フルヌードシーンも。
ヒャッハ~!!♪
そのお身体は、抜群のスタイルとかエロいと言うより、艶かしい。

が、作風はかなり好き嫌い分かれそう。
先にも挙げた通り、小難しいと言うか、説明らしい説明も無く淡々と進み、はっきり言うとよく解らん。
いきなり冒頭から理解不能な映像。
おそらくバンの中であろう真っ白な空間。
男たちを誘い込む真っ黒な異空間。
男たちが落ちていった沼のような液体の中。
捕食のビジュアル・イメージだろうが、映像表現は独特のセンスを通り越して、何処か不気味でシュールですらある。
やがて女エイリアンは顔に障害のある男と出会った事がきっかけで少しずつ人間らしい感情に芽生えていくが…、
全てを“脱ぎ捨てた”末路は衝撃的だとしても、結局最後まで今一つ話の“感情”が伝わって来ず。

間違ってもエンタメ性のあるエロチックB級を期待したらダメ。
異色の作風が好き、
見て楽しむより独特の雰囲気に浸るのが好き、
スカヨハをずっと見てたい、
スカヨハに捕食されたい、
…そんな人向けの作品、かな。

近大