「意外と面白い・・・」陰謀のスプレマシー シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)
意外と面白い・・・
前半はまるでボーンシリーズ、後半はまるで96時間シリーズのようなこの映画・・・。
オルガ・キュリレンコ目当てでの鑑賞だったので、正直内容的な期待値はかなり低目だったのですが・・・良い意味で期待を裏切ってくれました!
どこかで見たことがあるような展開の連続だったので、新鮮味はそれほどありませんでしたが、とにかくテンポが良くこの手の映画のツボどころもしっかりと抑えられていたので、とりあえず悪くても及第点は上げれる映画だったのではないかなと・・・。
勿論、過去の名作や大作系のサスペンスアクション物と比べてしまえばそれは大幅にスケールは落ちますが、逆にアクションシーンなどは大作物よりも妙にリアル感を感じれた部分があったので、まあ傑作と言われる類の作品ではなかったと思いますが、見て損と言うこともまずないでしょうね。
ただ、主人公が巻き込まれる陰謀については、どうもいまいち説明不足だった印象で、あまり観る側の頭に入ってこなかったのは何か勿体無かったなぁ。
まあ陰謀に巻き込まれた主人公とその娘が謎の暗殺者達に追われる前半に、拉致された娘を救出すべく主人公が奮闘する後半と、何だかんだで見応えは十分ありましたから、とりあえず家でDVD鑑賞するにはちょうどいいサイズのサスペンスアクションだったのではないかなと・・・。
アーロン・エッカート(ベン・ローガン)・・・相変わらず顔力がありますね(特にアゴの辺り)
まあ元CIAとは言え圧倒的な強さを誇るほどではなく、程々の強さだったのはある意味リアルで良かったです。
CIAの方々は、皆娘とうまくコミュニケーションが取れないものなんですかねぇ(笑)
リアナ・リベラト(エイミー・ローガン)・・・特別美人とか可愛いと言う訳ではないのですが、主役を食わない程度の娘キャラとしては、まさに嵌り役だったと思いました。
思春期に揺れる父への感情を表現した演技も、何気に絶品でしたしね。
初見じゃないような気はしていたのですが、この方ニコラス・ケイジの「ブレイクアウト」でも娘役を演じていた女優さんだったのですね。
オルガ・キュリレンコ(アンナ)・・・思いのほか出番が少なかったなぁ(出番は後半のみでした)
しかもCIAの上司キャラとしては、美人過ぎ&オーラあり過ぎで違和感ありありでした。
でも、彼女が出演していなければこの映画を見ることもまず無かったと思うので、そう言った意味では感謝感謝かな。
ギャリック・ヘイゴン(ハルゲート)・・・いかにも裏で悪そうなことをしてそうな傲慢なボスでしたね。
まあ安直なラストでしたけど、妙に爽快な気分にはなれました!
その他の悪役達・・・たくさんの悪役の方々が登場しましたが、キャラ立ちした悪役はいなかったので、特に印象には残らずでした。
ただ、元CIAの方々がほとんどだったことを考えれば、印象に残らなくてむしろ正解なんですよね・・・って、死んでしまったらプロフェッショナルでもなんでもないですが・・・。
作品のタイトルだけを見れば全く期待出来なさそうな印象を抱くと思いますが、おそらくその低い期待値で鑑賞すれば、予想以上に楽しめると思いますよ!
それにしても邦題が「陰謀のスプレマシー」、タイトル変更してリリースされたDVD題が「ザ・ターゲット」・・・もう少しなんとかならなかったものか(苦笑)