「前半がとにかく傑作」捜査官X 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
前半がとにかく傑作
まるでCSIのような新機軸のカンフー映画だと大興奮していたら、後半に行くにしたがって話が飛躍しすぎて、前半の緻密さが台無しになってしまったようで非常にもったいなかった。後半の展開はそんなに目新しくないし、この映画じゃなくてもいいじゃんと大いに言いたい。もうちょっと血に足の付いた、捜査にうまく絡めたクライマックスにして欲しかった。そうは言っても充分面白かったし、大傑作になりそこねた傑作!
金城武の捜査が現代から見れば迷信や非常識でも1910年代当時の目線ではまっとうであるという描き方なのが素晴らしい。また、美術や映像が大変美しかった。
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