「着地点の見えぬ推理(!?)アクション」捜査官X ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
着地点の見えぬ推理(!?)アクション
まず、タイトルで騙される。
捜査官で、しかもX。
おそらくは推理モノ、あるいは刑事アクションあたりを誰だって想像する。
そして、それがあながち間違ってはいない。
ほう、舞台は1917年の中国、とある村か。
ほう、のどかな村に突然の強盗襲来。
さあ、偶然居合わせた純朴パンピーな主人公はどうする?
戦うか?逃げるのか?イったー!お?あれ?偶然だけどパンピーが強盗を殺してしまったぞ!
後日、この調査に捜査官が村を訪問!
この事件にある種の疑問を抱いた捜査官と、純朴パンピーとの推理合戦がここから始まるッ!
ていう筋書き。
まあ、間違ってない。推理モノで軽いアクション。うん、間違ってはいない。のだけども!
のだけども!
のだけども!全然違うという!放り込んでくるゾーンが全然違う!
のどかな舞台、時代背景には似つかわしくない現代風な人体破壊描写!しかもCG多様!カットバックフル活用!
コロンボや古畑任三郎ばりの『捜査官VS容疑者』対決で二時間を引っ張ると思いきや!思いきや!そこを終着地点とせず、中盤後半の怒涛の無茶苦茶展開!
そんな事実が!?という衝撃過ぎる事実!!
つかそんなコミック要素ノリな真実で前半をあんな丁寧に推理してたの!?というツッコまずにはいられない、この感じ!
ああ、別に写実チックに語るつもりもないのね!という。
あれよあれよと、全く想像の余地を与えぬ到達点にまで連れて行かれました。
すんげー楽しかった。すんげー変だったけど。
このノリ、ハマりますね。ヤバイです。
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