「キャストみんなが面白いし、ネコがめちゃくちゃ可愛いニャン!」レンタネコ Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
キャストみんなが面白いし、ネコがめちゃくちゃ可愛いニャン!
やっと久し振りに観られました!荻上直子監督の作品!!待っていました!!!
理屈抜きで、この監督の作品のファンになってしまったので、こんなほのぼのと小春日和の様な、暖かさが伝わるだけの映画が堪らなく好きになりました。
こんな緩くて、温い、人情劇だけの作品が映画になっても良いのかなって心底思える自分がその一方でいるのですが、でもこれで良いのです。
普通ならテーマが弱いとか、TVでは無くて映画館へ出掛けて、切符を購入して観る作品なのだから、タダで自宅のTVで観られるドラマとは訳が違うのだから、それなりにちゃんと、きっちり中身も濃く、テーマもしっかりとして、スケールの大きいお話しで、シネコンのデカイスクリーンで観た時にも画的にも重量感の有る立派な作品で無くてはね!勿論音楽も洒落ていなくては駄目だからって、何でも色々要求を突き付けて、自分で映画撮っている訳でも無いのに、偉そうにアーダコーダと言うのが、無責任な映画ファンであるいつもの自分なのだが、この「レンタネコ」では丁度、世の中の総ての者や事柄にも、何でもかんでも、このご時世にあって、等級を付けて、その自分勝手なランク付けをしている事で、自分自身がガンジガラメになり、身動きが出来ない程に、物の良し悪しを判断する事は、あかんよ!と言うのが今回のこの作品のテーマであるのだった!
まるで自分の映画の見方や、生き方を指摘されている様だったが、ウ~ン確かにABCなどなど直ぐにランキングを付けて判断したくなる自分がいるのは確かな事だし、たとえランク付けは無くても、前作品と比較したり、他の作品と比較する自分がいつもここにいるのだが、言われてみると確かに、今目の前に有るその物や、者が自分が良いと判断すれば、確かに誰が何と、ボロクソに例え非難しようとも、絶対に関係無く、自分にとっては、最高の良い作品だったり、事柄だったりするという当たり前の事が、今出来なくなっている人達への、監督からの1つの確かなメッセージなのだ。
今回も、分かっちゃいるけど、止められないと言う自分の欠点を容赦なく、突かれました!
やはり、荻上監督作は本当に良いですよ!
本日は平日の夕方でしかも悪天候の為、映画館の中では、10人位の観客しかいませんでした。それがとっても残念!でした。観客人数が少ないから、駄目と言う事では決してありません、しかしもっと沢山の方々に、是非是非、もっともっとみんなで観て頂きたい作品ですわ!!!本当です。
今も頭の中で、あの「レンタネコ~ネコ!ネコ貸します、寂しい方は、心の穴をネコがきちんと埋めてくれますよ」って拡声器で営業して廻る、サヨコの姿がハッキリと目に焼き付き多摩川の土手をあのリヤカーを曳きながら客寄せをするジャミコの不思議な魅力ならぬ、魔力に取り付かれてしまいましたよ。私はネコより普段はイヌ派なのでしたが、最近はネコも好きになったので、丁度良いタイミングでした!この「レンタネコ」を観る前に、観ていなかった彼女の長編デビュー作を観ようと思って、「バーバー吉野」をレンタルするつもりで、「パーマネント野ばら」を借りてしまったのだが、急いで「バーバー吉野」も観てみよう!このネコ作品は今年最高のヒーリングムービーで楽しかったですよ!
もう一つ、ネコ好きにはたまらなく嬉しい、不思議なネコの魅力たっぷりの映画「ネコを探して」が今、レンタルリリースで出ていますよ!