「悲鳴と嬌声」ヘルタースケルター いずるさんの映画レビュー(感想・評価)
悲鳴と嬌声
厳かなクラシックときらびやかな毒々しい色合いのファッションはよく合う。
惜しみなく各社に協力を仰ぎ、
すべての小物一つ衣装一つに神経を行き渡らせることで、
りりこが嘘っぽく見えず本物のカリスマモデルのようでした。
綺麗なファッションや眩しいフラッシュに纏わり付かれて窒息しそうな彼女、
りりこは強烈な存在として頭に残ります。
好き嫌いは別にして。
羽田ちゃんが持つ感情は恋愛感情ですが、りりこは寂しさを紛らわせるための暇つぶしに近い何かです。
しかし、りりこは何も持っていないので(そう信じ込んでいるので)りりこには羽田ちゃんしかいません。
最後は羽田ちゃんがいないとダメなりりこと彼氏にとって幸せな形。
三人で幸せに暮らせますね!
多くの誤解を持ちながら一番深くりりこを理解している。
真の愛情が誤解にまみれているのもりりこらしい。
立ち止まることが出来ないりりこを支え続ける。
この映画は、断じて家族向けではありません。
デートにも向かないでしょう。
友達と行くのも気まずいだろうと思います。
美術館に行っても退屈しない人
きれいなものを見るのが好きな人、が多くのベッドシーンに飽きず、楽しめると思います。
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