劇場公開日 2012年7月14日

「今、沢尻サンが演じられる最大限。」ヘルタースケルター お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今、沢尻サンが演じられる最大限。

2020年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ほとんど怖いもの見たさで観に行った沢尻エリカのヘルタースケルターでしたが、これが意外や意外、超掘り出し物でした。

カットが繊細で、とても丹念なシーンが続きます。

あいにく、蜷川監督の本職であるカメラマンとしての仕事は知りませんが、こういう写真を撮り続けて来た人なのだろうな。極彩色のフィルムを1秒ごとに早送りで観るみたいな錯覚に陥りました。

開演5分だけでも、相当の予算を使っているのではと思います。

で、本筋の映画ですが、沢尻エリカのスキャンダルのすべてが、この映画のためのプロモーションだったのかも知れないとまで思えるような(そんなはずはないのですが)仕上がりになっていました。

沢尻エリカは、役柄がピッタリはまっているので、地のままで演じていて違和感がありません。

もっとも、最後、記者会見で流血するシーン以降は蛇足に思えましたが……。

沢尻エリカが、次に何を演じられるだろうかとなると、まったく何も思いつかないものの、今の彼女にとって、この映画はベストの適役だし、周りを支える俳優陣も半端ではないので、写真鑑賞会みたいな感じもありますが、たっぷりと堪能することができると思います。

お水汲み当番