「怪獣カタルシス」パシフィック・リム Jillさんの映画レビュー(感想・評価)
怪獣カタルシス
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この映画を一言で言うと、
「すごくお金がかかった怪獣映画」である。
(怪獣映画なので、もちろん万人受けするものではない。)
日本の怪獣映画というものは、常に人間への自然の警告に近いメッセージ性を持っているものである。それだから戦闘シーンが少しちゃっちくても文化性の高さを評価されてきた。
だがこの映画にそういう「崇高」なメッセージは全くない。
怪獣が暴れまわる戦闘シーン以外は、人間ドラマが三文芝居じみていたり、論理が破たんしたストーリー性だったりと寝てしまいそうになるほどに凡庸なものである。
それにも増して映像に迫力があるため、一見の価値はあるが、正直に言えばYOUT○BEで戦闘シーンの総集編を見れば良いようなもの。(IMAXで観るなら別だが)
映画の節々で、監督の日本やオリエントに対するリスペクトを感じることができるが、どれもメッセージ性としても映像としても中途半端で、それが逆に味があると感じる人もいるかもしれない。
あと個人的にはカンフー兄弟の機体が活躍するとこを見てたかった。
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