「.」パシフィック・リム 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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劇場(初めてのIMAX3D)にて鑑賞。圧倒的な迫力で基地内等、ブルーバックでの撮影を思わせるシーンも違和感無く観れた。設定や作品の背景等はタイトルコール迄の数分内で簡潔に紹介され、出し惜しみする事無く“怪獣”も早々とこのシーケンスでお目見えする。パイロットがやられるシーンが痛々しかった。製作陣の日本への造詣の深さは認めるが全篇を通し日本語が変で、母国語である筈の“森マコ”役、菊地凛子の発音にも違和感を憶える。次々登場する“怪獣”の形状もジックリ観せて欲しかった。続篇の制作が決定している。70/100点。
・ご都合主義的なストーリーや粗を捜すより、作り込まれた画面や世界観に身を委ねるべし。エンドクレジットは『スカイライン-征服-('10)』を彷彿させるが、その後のおまけ的なシーンも有り、サービス精神満点。贅沢な事に3Dで判り辛い画面が数箇所あり、次の機会には2Dで観たい気になる。
・音楽を始め、ドリフトと呼ばれる“イェーガー”とシンクロする設定やそのデザイン・世界観等、アチラコチラに日本産特撮モノやアニメの影響が見受けられ、スタッフロールにはJ.キャメロン、D.クローネンバーグと共に永井豪(ダイナミックプロ)がスペシャル・サンクスとして、富野由悠季はベリー・スペシャル・サンクスとクレジットされている。亦、“モンスター・マスター”として、R.ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧げられている。
・鑑賞日:2013年8月10日(土)
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