「3Dでみないと価値はわからない!」ゼロ・グラビティ うるせぇ三浦さんの映画レビュー(感想・評価)
3Dでみないと価値はわからない!
これ、2Dと3Dを一回ずつみました。内容は本当単純で、宇宙で漂流。その後色々あって地球へ戻るのですが、予告編にでていた有名なシーン。博士が、棒に振り回された後、一人で漂流しちゃうあれ、あのままどっか行ってしまうのかと思ったらすぐに救出されちゃうんですよね。すごく残念でした。まぁ最後のほうで文字通り一人で漂流してしまうのは間違いないんですがそれまでの間もう一人の人と二人で行動するんです。そのせいか少し安心感がありました。ほんの少しですけど。でも少しあるだけで宇宙の怖さが三割ほど失われてしまいます。そこだけ気になりました。僕が言いたいのは2Dで見たらCGのすごさも宇宙での活動のリアリティも伝わらないということ。それらが伝わらなかったら、もうただの映画です。なんの特徴もない、普通のSFです。3Dの映像もすごいですね。宇宙の中にいる感じも、当然味わえますが、その感動よりも宇宙の怖さ。宇宙には行きたくないという印象を植え付けられます。この怖さも宇宙に実際にいるような感じから生まれるのですがとにかくハラハラドキドキします。酸素がなくなって危ない時に息を一緒に止めてしまったり、飛んでくる破片をよけたりしてしまいます。これも一つの面白さだと思います。宇宙での活動。それと主人公が女性ということもあり、そこは掴めるだろー!とかもう少し力をこめろー!とかもどかしい所もあります。でもそこがリアルで面白いんですよね。ハラハラ感を引き立てます。一番印象に残ったのは地球の前を博士ともう一人の男の人と移動している時、日の出を一緒に拝むシーンです。あそこは綺麗で宇宙の怖さではなく神秘をこの映画で初めて感じました。ここだけは本当に怖さを忘れられます。このあと絶望するシーンがありましたがそれはさておき、こういう映画での神秘的なシーンは人を虜にすると思います。上手い見せ方だなーと思いました。
宇宙。それがどれほど危険なものでそこへ行く人もどんな危険と隣り合わせか改めて実感させられるすばらしい映画でした。