「何とか辿り着いた地球の砂浜で超ローアングルから立ち上がる彼女の姿が、実に格好良い」ゼロ・グラビティ Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
何とか辿り着いた地球の砂浜で超ローアングルから立ち上がる彼女の姿が、実に格好良い
とても迫力が有るヒロインもののサバイバル映画、そして無重力表現が見事であった。ただただ次次にやって来る困難な状況と格闘する非常にシンプルなストーリー展開で押し通したことに、監督の自信と力量を見せつけられた。
リトル・プリンセスやハリーポッターとアズカバンの囚人で知られるアルフォンソ・キュアロン監督による2013年公開の米英映画。脚本は監督と弟のボナス・キュアロン、撮影はエマニュエル・ルベツキ(リトル・プリンス)、音楽はスティーブン・プライス。配給はワーナー。
出演はサンドラ・ブロック(スピード、オーシャンズ8)、ジョージ・クルーニー。
まあ、何と言っても、主演のサンドラ・ブロックの演技に惹きつけられた。最初は宇宙初心者らしく自信なさげでクルーニーに依存的。そして、一人になってしまう後半に至っては遂に生きる望みも無くす。だが、最後の最後に、地球から聞こえた人間の声を契機に、サバイバルに向けて前向きに闘う姿勢を見せるのが上手かった。そのストーリーも良く出来ていると思わされた。
また、地球に戻れた後も、今度は湖水中から脱出が困難で、水と格闘するのが凄まじい。最後砂浜に辿り着き重力と生還を感じとるサンドラ。超ローアングルから立ち上がる彼女の姿に、共感と賞賛と、格好良さを感じた。
今晩は
”超ローアングルから立ち上がる彼女の姿”
ここ、凄く記憶に残っています。(周囲、大鼾の中・・。)
波際に、裸足でしっかりと立ち、歩み始めるヒロインの足元にフォーカスした映像。
アルフォンソ・キュアロン監督による、余計なモノを一切排除した(そして、観る側も選別した)見事な映像でした。
では、又。
- ここ10年思う事。
何で、映画館で寝るかなあ・・、何で遅れて入場するかなあ。何でエンドロールが終わる前に席を立つのかなあ。キチンと映画を観ようよ、エンドロールまで、と思うNOBUでした。
けれど、マナーは最近とても良くなったなったなあとも思います。(こういう時期に映画館に来るのは映画好きですよね。映画館は清浄な空間であると思います。)
では、又。返信不要です。-