キリマンジャロの雪のレビュー・感想・評価
全5件を表示
美しい町、マルセイユで
一度だけ一日だけ
地中海クルージングで訪れた町、マルセイユ。
真っ青な空、エメラルドグリーンの海。
丘の上の眩しいほど白い教会、
良い香りのマルセイユ石鹸に、
美味しいパン。
そんな、美しく素朴な町で繰り広げられていく人間模様。
こう言うフランス映画が、好きだ。
お母さんが、とても良い。
自分にとって、理想の生き方をしている。
人生はいつも、自分が決めるし
決めた人生は、いつも自分にとって
世界一、かけがえのないもの。
こうするべきとか、こうあるべきとか、
そんなものはクソ食らえだと思う。
自分の直感を通して、それを信じて、
丁寧に生きていけたら、
それで良いと思う。
ひとはひと
クリックして本文を読む
久しぶりに満点の映画だった。
役者の自然な演技にも、まるでドキュメンタリーかと思わせられるし、こんな素晴らしい生き方をしている人が、この世のなかに存在すると、信じられるような素晴らしい映画だった。
素晴らしい一方、仕事がなくて子供を捨てる母、捨てられた子供たち、これらも決して絵空事ではないことを考えると、みている間、悲しくて涙が止まらなかった。現実は、この夫婦のような人はあまりいないはずだし、自分でもこのようなことができる自信もないし。
嫌みではなく素直に、こんな素晴らしい映画を作れる監督は、どのような人生を送っているのだろうと、興味をもった。
老夫婦の生き様に襟を正す。
「別離」ほど重厚な作風ではないにせよ、それ同等の深い洞察に裏打ちされた脚本。さまざまな立場、世代の人々それぞれの言葉ひとつひとつが味わい深い。時代の歪みを憂う思索、葛藤、自戒。老夫婦の生き様に襟を正す。
全5件を表示