キリマンジャロの雪のレビュー・感想・評価
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美しい町、マルセイユで
一度だけ一日だけ 地中海クルージングで訪れた町、マルセイユ。 真っ青な空、エメラルドグリーンの海。 丘の上の眩しいほど白い教会、 良い香りのマルセイユ石鹸に、 美味しいパン。 そんな、美しく素朴な町で繰り広げられていく人間模様。 こう言うフランス映画が、好きだ。 お母さんが、とても良い。 自分にとって、理想の生き方をしている。 人生はいつも、自分が決めるし 決めた人生は、いつも自分にとって 世界一、かけがえのないもの。 こうするべきとか、こうあるべきとか、 そんなものはクソ食らえだと思う。 自分の直感を通して、それを信じて、 丁寧に生きていけたら、 それで良いと思う。
ひとはひと
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久しぶりに満点の映画だった。
役者の自然な演技にも、まるでドキュメンタリーかと思わせられるし、こんな素晴らしい生き方をしている人が、この世のなかに存在すると、信じられるような素晴らしい映画だった。
素晴らしい一方、仕事がなくて子供を捨てる母、捨てられた子供たち、これらも決して絵空事ではないことを考えると、みている間、悲しくて涙が止まらなかった。現実は、この夫婦のような人はあまりいないはずだし、自分でもこのようなことができる自信もないし。
嫌みではなく素直に、こんな素晴らしい映画を作れる監督は、どのような人生を送っているのだろうと、興味をもった。
老夫婦の生き様に襟を正す。
「別離」ほど重厚な作風ではないにせよ、それ同等の深い洞察に裏打ちされた脚本。さまざまな立場、世代の人々それぞれの言葉ひとつひとつが味わい深い。時代の歪みを憂う思索、葛藤、自戒。老夫婦の生き様に襟を正す。
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