シン・エヴァンゲリオン劇場版のレビュー・感想・評価
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最後ということで、少し寂しくも感じつつ、全くぶれない世界観、演出、...
父のエゴと理想、そして愛
自分は決してエヴァ世代でもなく、それほどの知識もないため、この作品公開前に、『序』『破』『Q』を鑑賞してから、本作を鑑賞した。しかし、鑑賞後、感動、悲しみ、喪失感、希望等の様々な感情が込み上げ、魂を揺さぶられる感覚で、エンドロールを見つめた。
『Q』で大きくストーリーが転換され、ややそれまでの使徒と闘いから、ネルフとの人類存亡をかけた争いとなる中、エヴァの役割が、徐々にクローズアップされていく。どの章でも語られてきたのは、シンジのメンタルの弱さからの自責の念。そして、そこから、改めて自分の役割を見出し、前に進んて行く。そうした、シンジの心の青さの成長が、観る人の共感を呼ぶのかもしれない。
そして、この戦いの根柢には、シンジの父の妻への限りない愛があったのだろう。しかし、それが自分の求める理想郷とエゴが重なったことで、歪んだ愛の結果を生み出し、地球と人類の危機を招いてしまった。
それにしても、映像は、これまで以上に素晴らしく、美しかった。廃墟となった街や背景の映像は、細部に至るまで、実写以上に徹底された映像美を追求していた。また、斬新な視点からの映像や3Dも駆使し、最初から最後までスクリーンに釘付けとなった。
特に気に入ったのが、『第三村』の昭和観が溢れた街並みや山里。人類存亡の危機が迫る戦いの一方で、ノスタルジー漂う穏やかな村の描写は、自分の子供の頃の風景を観ているようで、同世代の監督にとっても、懐かしい風景として描いたのかもしれない。
やや横文字や専門的な用語が飛び交い、理解が難しいシーンもあるが、この物語を通して、人の生き方についての、庵野監督ならではの哲学を感じることができた。
何度も挫折しながらも、その度に立ち上がりエヴァを信じるシンジ。
命令しか受け付けなかったのが、人としての感情に芽生えた綾波。
歪んでいながらも、自分の妻への限りない愛を貫いた父。
等々、それぞれの登場人物に、それぞれのヒューマンドラマがあり、スケールの大きな叙事詩であった。
行こう
はじまった25年前は大学生だった。
今までに観たことないもの観た気がして、まるで自分のことを叫んでいるような気がして、どハマりした。
そして、TVアニメが終わり、旧劇場版を観て、何年かに一回あるエヴァをずっと追いかけてきた。
正直、今回も観に行かないととは思っていたけど、そんなに期待していたわけではなかった。何となく分からんまま終わるんじゃないかと思っていた。
でも、本作は違ってた。シンジの「行こう」には、寂しさを感じたけど、この25年間を走馬灯のように思い出し、自分も改めて大人にならねばと感じさせて貰った。そう、やはりこの物語は、卒業式なのだろう。あのシンジでも大人になるのだ。
エヴァ完結! 凄い
ありがとう。さようなら。
とても分かりやすく展開してくれて
とても大切なテーマを明確に表現してくれて
ファン想いの素晴らしい映画を観た。
生きるとは何か、答えをもらった気がしてる。
ありがとう全ての、エヴァンゲリオン。てなってる
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作品鑑賞後、エンドロールで流れた
"Beautiful World (Da Capo Version)"を
聴きながらの追記。
ラストシーン、大人のシンジとマリが手を繋ぎ
実写の街を走るシーンが、曲とともに頭に浮かんだ。
そして、この曲が、
庵野秀明総監督から宇多田ヒカルさんへ
本作のラストソングとして
直々にオファーがあったとされた意味を考えた。
もしかすると
今、私たちが生きる世界こそが
"Beautiful World"と意味で
エヴァンゲリオンの皆が生きる世界から
ガイウスの槍でリピートされた世界が
現実世界ということ?!と、
粋な計らいを想像し、また心が震えた。
きっと作品のことを深く掘り下げるほど、
多くのことを知る長年のファンほど、
ありがとう。。となっているのではと思い
感動がとどまるところを知らない。
ありがとう全てのエヴァンゲリオンに関わる皆さん。
2回目を観たいくらい良かったが、もう2度と観れない作品
モダンアート
四半世紀の再会と別れ
後述の理由により、レビューというより感想となります。
TV版当時13歳、チェロを弾いていました。宇多田ヒカルや中田敦彦と同年代。シンジたちは1歳上の世代でした。
あれから27年が経過し、学生時代から付き合った妻と結婚し、子供が産まれて、先日妻を病気で亡くし、上の子は13歳になりました。
四半世紀前にシンジの目線で見ていた物語は、ゲンドウの目線の物語になっていました。
心のどこかにずっとエヴァがあり、成長出来ないままだった13歳14歳の自分は、終劇の時には38歳の自分になっていました。上手く言い表せませんが、この四半世紀との別れというか、成長というか、それらを再度なぞったと言うか…。
とにかく、一つの落とし前が付いたような気持ちです。
各ヒロインはヒカリ、ミサトは命を継いでテレビ版からからそれぞれ愛する人の元に。綾波≒ユイはカヲル≒ゲンドウと、アスカは自分に居場所をくれたケンスケと、これも落とし前としてはアリだと思います。ずっとレイ推しでしたが、シンジが独り立ちしたのでレイとは結ばれないのがハッピーエンド。まごころを君にからその考えは変わりません。
漫画版のラストに一番近いエンディングでしたね。
反復記号であり終止線でもあるタイトルが示すとおり、終わりですが想いはまた戻ってくると思います。
そのときまた別な目線になっても、それと過去の目線を肯定する為に。
最後に、ありがとう全てのエヴァンゲリオン。過去の自分。そして、愛する人。インパクトを起こすことはできないし、あなたに感想を伝えられなので、ここに書きます。
25年の重みが込められた、渾身の一撃…! 今はただただ、ありがとう。
エヴァンゲリオンのパイロット・碇シンジの戦いと葛藤を描くSFアクションアニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の第4作にして、25年以上に渡り紡がれ続けた『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの終着点。
過酷な現実に耐えきれず、心を閉ざしたまま彷徨い続けるシンジ。
その絶望の果てに見つける答えと、ネルフの司令官にして父親、碇ゲンドウとの決着が描かれる。
監督(総監督)/脚本/原作/企画/エグゼクティブプロデューサー/画コンテ/原画は庵野秀明。
○キャスト
加持リョウジ…山寺宏一。
新たなキャラクターとして、葛城ミサトの息子で父と同じ名を持った少年・加持リョウジの声を演じているのは『ハイキュー‼︎』シリーズやテレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』シリーズの内山昂輝。
またとある青年の声優に、『千と千尋の神隠し』『君の名は。』の神木隆之介がキャスティングされている。
第45回 日本アカデミー賞において、最優秀アニメーション作品賞を受賞!
遂に…。
遂に……。
遂に………!
終わってしまった〜〜〜〜😭
アニメのみならず、日本のサブカルチャーというものを根底から変革し、25年以上圧倒的な存在感を放ち続けた『エヴァンゲリオン』。
その作品を原作者自らの手で葬り去るという、150分にわたるお葬式。
そもそも、150分のアニメーションなんて洋の東西を問わず聞いたことがない。歴代最長作品なのでは?
鑑賞後、あまりに感情を揺さぶられすぎて気分が悪くなった…🤢
気持ちをどう整理していいのか分からず、エンドロール中ずっと頭を抱えていました…。
なんて言ってますが、自分は漫画版と『新劇場版』シリーズしか観ていない完全なるにわかなんです…。
「邦キチ!映子さん」という邦画プレゼン漫画で、『シン・ゴジラ』しか観ていないにも拘らずゴジラ好きを自称する「映画について語る若人の部」部長の洋一に対し、「特撮作品について熱く語り合う部」部長の御影が「この…ゴジラ泥棒め‼︎」とブチ切れ、「ちゃんとあんまよくないヤツも観ろ‼︎」と説教するという名(迷?)シーンがありますが、自分は完全に「エヴァ泥棒」。
辛いと噂の『旧劇』とかは観てないのです。
そんな「エヴァ泥棒」でも感情ボロボロにされたんですから、リアルタイムで20年以上付き合い続けているコアなファンの方々の気持ちは、察するにあまりあります。
ぶっちゃけ『新劇場版』を観始めたのすら去年という、あまりに浅い観客の自分がこの作品にとやかく言うべきでは無い!…けどちょっとだけ。
正直クライマックスの碇ゲンドウとの対決…というか対話シーンには心が揺さぶられた。
碇ゲンドウは俺だっ…、と思ったのは多分自分だけでは無いはず。
父ゲンドウが自分の弱さを吐露し、息子シンジがそれを受け入れる、というこの一連のシークエンスは、アニメ史上最高の名場面として後年まで語り継がれるのでは無いでしょうか。
本当に心が痛かったし、眩暈がするほど衝撃を受けた。
まぁ冷静に考えると、『アベンジャーズ』シリーズのサノス以上に人々を抹殺したゲンドウに対して優しすぎるだろうとか思うんですけどね😅
そこからの怒涛のキャラクター救済。
アスカ、カヲル、綾波という、25年に渡り戦い苦しみ続けた彼らを救い出す、そのシンジのあまりに成長した姿に大いに感動!🥲✨
シンジ、お前誰よりも大人だよ…。
本当に後半1時間くらいは、体感時間10分でしたね。もうあっと言う間。
本当に150分も上映時間あった?1時間くらいじゃなかった?
後半は大好き💕
庵野秀明という、宮崎駿に「いろいろなものを背負って歩いている、ギリギリのところに生きている」と言わせた男が、自分の内面をこれでもかと表現し、そしてそれを救済の物語に仕立て上げたという事実だけで、アニメファンとして心にグッとくるものがあります。
「映画監督とはパンツを下ろす事」と言いますが、今回の映画の庵野秀明のフルちん加減はすごかった。そしてその一物がデカかった!
庵野秀明も大人になったな〜〜〜…って60のお爺に言う事ではないけど💦
本作は完全に私小説。太宰治と並んだといっても過言では無いほどの、見事な私小説でした。
でも、前半はそれほど好きじゃない。
冒頭のパリでのアクションシーン、ここなんか完全に迫力不足だった。アクションとしての面白さが欠けている。
本作ってエヴァの格闘シーンが極めて少ないという『パトレイバー2』(1993)みたいな作品だと思うんだけど、その数少ない格闘シーンが全て面白くなかった。
いや、シンジとゲンドウの親子ゲンカは面白かったな。シリアスな笑いと言いましょうか、あの特撮セットでのバトルという発想には驚かされた。
そこ以外、アスカとマリのバトルシーンがいまいちだった。
というより、これは個人的な感情なんだけど、マリが好きじゃ無いからマリのバトル見ても心が躍らないンスよ💦
本作のバトルは6割方マリのバトルだから、つまらなく感じたのかも。
第3村のあれこれも、実はそんなにノれなかった。
たしかに綾波(仮)は可愛かったし、微笑ましいエピソードだと思う。
東日本大震災後のアンサーとして、こういうシーンを入れたかったという庵野の気持ちもわかる。
でも、こういう『おもひでぽろぽろ』(1991)的な、高畑ジブリ的世界観はエヴァに望んではいなかった。
あのニアサー後の世界を生き延びた人たちのコミュニティを、あたかもユートピアのように描くのはちょっと安直すぎるような気がする。
シンジの背後には守るべき人たちがいる、という説明になっていると思うけど、逆に言えばちょっと説明的になりすぎているところもあるかな。
あとヴィレの作戦が全然わけわからん。
いや、わけわからんのはエヴァなんだから別に良いんだけども、ヴィレのキャラクターに誰1人として魅力が無いのは問題有り。正直ネルフ組以外の名前を全く覚えられなかった😅というより、覚える気も起きないくらいキャラ的につまらない。
最後、『天気の子』(2019)かなと思うような発砲シーンがあったけど、こういうわざとらしい見せ場いらんねん。冷めちゃう。生きるか死ぬかのあの場面であんなに仲間割れするのも良くよく考えると不自然だしね。
一番の問題点は、マリというキャラクター。
個人的に好きになれないのは、やっぱり上手く物語に溶け込めていないからだと思う。
作者の愛が込められている、というのは良くわかる。…が、その愛とマリの魅力とが釣り合っていない。
なんかよくわからんキャラが大活躍して、その結果レイとかアスカの出番が割り食っているような感じがする。
なんやねんイスカリオテのマリアって。ちゃんと説明をしろ説明を。
んで、そのマリとシンジがくっついちゃうんだよなぁ😅
それはまだ許せるけど、アスカがケンスケと…。
…あべしっ!🤯
クライマックスのカップリングは、意図的にファンが望んでいないものにしたのだと思う。
イマジナリーを卒業してリアリティを生きろよお前ら、という『ホーリーマウンテン』(1973)的なメッセージ性が詰まっているのだから、キャラクターを救済しつつエヴァファンを突き放すというやり口としては上々。
でもな〜、やっぱりな〜、このカップリングには納得できね〜😫
クライマックスのイケメンと化したシンジについては、肯定も否定も出来ない。ジョジョ6部みたいだなとは思ったけど。
でも最後の最後、映画が庵野秀明の故郷である宇部の町で幕を閉じたのは感慨深かった。まるで太宰治の「津軽」のような爽やかさというか、郷愁の念を感じた。
ここで、「あぁ終わったなエヴァ…。」というのが実感出来ましたね。完全に庵野秀明の中からエヴァのキャラクターたちが旅立ったというか。
もうオッケーオッケー🙆♂️庵野が良ければそれで良いよ👍
本作は多分に私小説的な側面を持っている以上、エヴァへの想い…というより、庵野秀明への想いの強さによって評価が変化するタイプの映画なのは間違いない。
正直、『新劇場版』だけを観てこれを観ても完全には楽しめないのだろう。
やっぱりTVシリーズも『旧劇』も全部観て、なんなら『トップ』も『ナディア』も『オネアミス』も『シン・ゴジラ』も、庵野の仕事を全部観てから鑑賞するのが正しい見方な気もする。
納得出来る人も出来ない人も、両方いるのは仕方ない。だって変な映画なんだもん。
しかし、日本アニメ史における一つの区切りであり、日本アニメの総力戦のような前衛的で情熱的な作品なのは間違い無い!
アニメファンなら観るしかない!
とにかく、庵野秀明監督お疲れ様でした!
『シン・ウルトラマン』も楽しみにしています♪
そして、『風の谷のナウシカ2』作って下さい〜🙇♂️
※「シンエヴァの薄い本」入手の為、2度目の鑑賞。『EVANGELION:3.0+1.01』という再編集バージョンでの鑑賞となったが、前バージョンとの違いは全く分からず。
初見の時にはわからなかったアレやコレやを理解することが出来て、2度目の鑑賞でないと味わえない楽しみがあった。
反面、説明台詞の多さやヴィレのメンバーが繰り広げるどうでも良いドラマの退屈さは初見時よりも気になってしまった。
冷静になって考えるとちょっと個人評価が高すぎたような気がするので、少しだけ下方修正。それでも十分に傑作たり得る作品だと思います♪
しかし「エヴァを卒業しろ!」という作品なのに、追加の特典をつけたり庵野秀明展を開いたり…。
一番エヴァを卒業出来ていないのは公式なのでは…😅
全ての終わりに愛があるなら
"ヱヴァンゲリヲン新劇場版" 四部作完結編。
シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバースの一編。
通常スクリーンで鑑賞(3.0+1.0)。
庵野秀明はすごい仕事を成し遂げた…
本作を見終わって、真っ先にそう感じました。
本当に、お疲れ様でした。そして、ありがとう。
「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」と云うキャッチコピーが意味するものは何か?―物語をどのような結末へと導くのか?―まさかここまでのものが用意されていたとは。
これほどまでに完璧な完結…。ストーリー自体の完結だけでなく、庵野監督自身の長い長い仕事にケリをつけると同時に、ファンの存在に感謝を込めつつ、エヴァから卒業させようとするなんて…。なんと壮大な卒業式だろうか。
先行公開されていたアバンタイトル+数10秒の先には予想もしていなかった世界が広がっており、「Q」以降気になっていたことが明かされて安堵すると共に、劇中で経過した時間と人間関係の変化に改めて気づかされることに…
前作では周囲から終始突き放されていた感のあったシンジですが、本作では一転、一部を除いて、殆どのキャラが彼の心を回復させようとする優しさを見せてくれました。ある人物に至っては、前作での言動に「実はこう云う想いがあったんだよ」と云う説明が成され、めちゃくちゃ安堵しました。
そして、物語はいよいよヴィレとネルフの最終決戦へ…。両者の願いが交錯し、激烈の総力戦が展開されました。前半少々ダレ気味だっただけに、バトルシーンは胸アツの極みでした。ゲンドウの目的、ミサトの想い、シンジの願いの行方と、これまでの「エヴァンゲリオン」を総括し昇華させようとする庵野秀明の試みに目を見張り、心奪われました。
クライマックスにおいて、キャラクターたちが救済され、その役割から解放され、ステージから退場しました。否応無しに気づかされました。エヴァの呪縛とは、ストーリーにおける設定と云うだけでなく、「エヴァンゲリオン」を求め続けたファンによる呪縛でもあったんだな、と…
今回の四部作において、時間軸がループしているのではないかと云う説がありました。「ひぐらしのなく頃に」みたいに、最良の結末を得られるまで、ひたすら同じ時間を繰り返していく。これは即ち、ファンがテレビシリーズ第壱話から順番に観始めて第弐拾五話まで見終わると、また第壱話から観始める行為を表していたんじゃないかな、と…。今回、物語はこれまででいちばん良い結末を迎えました。ループはもう終わりにしようと、庵野秀明が言っているように思えました。
つまりファンもシンジやアスカみたいにエヴァの呪縛に囚われていて、庵野はそこからファンを救済しようとしたのかもしれないな、と…。エヴァばかりじゃなくて、他のことにも目を向けよう。同じものばかり見るんじゃなくて、新しい道に踏み出そう。そう云うメッセージを送りたかったのではないかなと思いました。時間が進み、声変わりして大人になったシンジくんが、レイでもアスカでもなく、マリとの恋に進んだように。手を繋いで階段を駆け上がり、まるで何かから解放されたかのように駅の出口から飛び出したみたいに。
前を向いて、進んで行こう。
なんてポジティブなメッセージでしょうか。
どちらかと言うと、「エヴァンゲリオン」にはネガティブな雰囲気が付き纏っているイメージでしたが、本作ではそれが一転し、めちゃくちゃ前向きな方向性を示していました。
これまでの伏線を回収して、謎に丁寧な解を与えてくれただけでなく、「Q」で奈落の底へ突き落とされたシンジを優しく包み込んで成長を促し、父親との最終決戦へ赴かせました。
全てに等しく赦しと救いをもたらす…。つまり愛のなせる業以外の何物でも無いなと思いました。
新たな日々が始まる。
それは「エヴァンゲリオン」の無い世界。
いい意味で、「エヴァンゲリオン」がいらない世界。
最後に。
本当にありがとう。そして、さよなら。
※以降の鑑賞記録
2021/08/14:Amazon Prime Video(3.0+1.01)
前半だけレビュー
皆さんはどこまで理解してるんでしょうか
ついに完結を迎えたエヴァンゲリオン。
TVアニメで放送されたのが1995年。自分の中では、エヴァはなつかしのアニメといった印象ではなかったのだがこんなに時が経っているのだと改めて感じました。
さて、作品の方はというと・・・。
正直、レビューに困る作品でした😅
過去作からの思い入れもあり、確かに満足感はあります。
面白いか面白くかないかといったら面白かったです。
ただ、内容が理解できてるかというと、か・な・り理解できていません😅
話の流れは、まあ分かっているつもり。
ただ、その時何が起きているのか、1つ1つの現象にえ?何?何が起きてる?みたいな感じでした。
改めて考えてみれば、旧劇場版のラストも、同じ感覚で観ていたなぁって感じでしたね。
友人達が良かった!早く話をしたいって事を言ってますが、理解できてないのは自分だけなのかって不安になってしまいます😅
予測していた各シリーズとのリンクもあながち間違ってはなかったようであるものの、やっぱり説明はできません。
Blu-rayが出たら、間違いなく購入し、改めて鑑賞しますが、果たしてどこまで理解できるものなのか・・・。
いずれにしても、作品としてはこれで終劇。
キャラクター達の苦しみや葛藤の末たどり着いた結末。もう終わりなんだなと思うと、感慨深いものがありますね。
こんな経験は初めて
そうきたか
エヴァを理解するのはそもそも無理なことだと思っているので、分からない…という感想は割合。
レイに色々な感情を学ばせてから退場させたり、過去の名言、シーンを出すのが好きなんだなぁ…と見てて出た感想。
そもそも私はシンジくんに感情移入ができない。
作中前半もずーーーっとなよなよウジウジとしていて(言い方)アスカが激怒した時は「いやほんとそれな!?」となった。
でも後半では色々乗り越えて、初号機と13号機のようにゲンドウと対の存在になる。ここがなんとも強引だけどなんか良かった←
なんか、ゲンドウはユイの死を乗り越えられず世界を作りかえようとするけど、シンジくんはそれを乗り越えた上で世界を作りかえるんです。
だからラストはあえてミサトさんもアスカも出さなかったんだろうな…と思った。あれ、でもアスカは生きてるのか。
あと死んだキャラが出てくるので嬉しい反面、いやあえて出さないで欲しくもあったなと微妙な気持ちに。加地さん…いや、嬉しいけど……。
ミサトさんの死に方も(ミサトさんはなんとなく最初から死ぬとは思ってた)某宇宙のヤ〇トみたいで個人的に「ここもオマージュですか」となった。いやでもこの演出はしょうがないよな、うん。冬月が1番可哀想だった。
そもそも、ユイが死ななければこんな大事にはなってないかもしれないんだよな…と考えるとゲンドウの愛の重さって凄いんだなと思った。あと、みんな当たり前のように「これはまさに、〇〇インパクト(ちょっと忘れた←)なのね」と新しい言語を生み出すので(多分私の認知不足もある)ちょっとふふふっとなった。なんか面白かった。
人に勧めることが出来るかと聞かれたら多分おすすめはできないけれど、好きか嫌いかと問われたら好きと答えるようなそんな作品。
ラストは漫画版と同じような感じだったので、このレビューにあるように「そうきたか!」となった。成長してるけど、やはりどっちつかずな感じはシンジくんらしいな…(レイなのかアスカなのか)って感じで私は良かった。だってどっちも選べない。そしてそもそもこれはそういう系の話ではないと思ってる。
全1018件中、541~560件目を表示









