シン・エヴァンゲリオン劇場版のレビュー・感想・評価
全1017件中、281~300件目を表示
壮大!
未公開アップロードしたままで忘れていたので、変な時にレビュー公開となってしまった。
俺は、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観ようと考えた。しかし、俺はエヴァを一つも観ていない。TVシリーズも劇場版も。時はちょうど黄金週間。録りためた中に、たしか「序」「破」「Q」いずれもあったはず。よし、一気に観て、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観る市民権を獲得しよう、・・というのが今回観た背景。
【序】
すごいなこのオープニング。あっというまに引き込まれる戦闘シーン。
登場人物が少ないからわかりやすい。
いわゆるメカ(設備、器具備品の類)のカッコよさが、心をくすぐる。
"使途" の異様な造形は、CG時代をフルに感じさせる。
ネブカドレザルの鍵とか、セカンドインパクトとか、初めて聞く単語のオンパレードなのに、ストーリーを追い続けられるのは、「それが当然」かのように、なんの迷いもなく進める点かな。まあ、アニメから延々と続く歴史があるからこそ、できることなのだろうな。
俺たち(50~60代)に、大友克洋がいるように、彼らには庵野秀明がいるんだなあ、と変な感心の仕方をした。
主人公とそれをとりまく女性たち。手ごろなお色気。
【破】
辛いのは君だけじゃない。
「ヒトマル」という読み方に象徴されている自衛隊(ミリタリー)感覚は受けそう。それも、それを美少女たちが言う。
思わせぶりな音楽。
科学の最先端な世界で、「純粋な精神エネルギーの具象化」という魅力的な現象。
「なぜ若者たちだけがエヴァンゲリオンに乗るのか?」という俺の疑問は解かれるのだろうか。
「シリーズものは、2作めが鍵」と言われる条件を見事に達成した出来のよさ。感心。
【Q】
前作の痛快さを忘れてしまったかのようなオープニング。
謎の少年カオルの登場。カシウスとロンギヌスの2本の槍。異なる槍が必要。第1使徒と第3使徒。アダムスの器。
前作にも勝る、謎のワードのオンパレード。その中で徐々に見えてくる、人類と使徒、それぞれの誕生の歴史。第1使徒であるアダムから生まれた、第3使徒以降の使途。そして第2使徒リリスから生まれた人類(リリン)。両者は、どちらかが生存し続けるために、相争う運命だったことがわかってくる。
ゲシュタルト(統一的全体像)。西洋的な思考は、ひとつひとつ分解してよくしていくことで最高のパフォーマンスを得る、という要素分解的な考え方。
一方、東洋的な思考は、全体をシステムとみてそのバランスを調整することで最高のパフォーマンスを得る、という全体像的な考え方。
自分でも、なにを書いているかよくわからなくなってくるが、「Q」をみて感じた気持ちはこんな感じ。哲学書か。
そして...【シン・エヴァンゲリオン劇場版】
冒頭の「・・・な人のために」の作りがしゃれている。ただ、これまでほんとに観ていない人にはどの程度わかるかな?
冒頭はさらに、パリ市街での戦闘シーンの映像は、「破」「Q」に比べてもまた一段とすごくなったね。
しかしこの戦闘シーンのBGMがなんと「世界はふたりのために」。シュールだね。この後も、音楽はずっとシュールなんだよね。ただ、それが、神話ともいえるこの大作をいっそう雰囲気のある映画にしているようにも感じられた。
さて、なぜ子供ばかりが搭乗員なのか、その理由は今回は判明するのだろうか?
敵(使徒)に対した搭乗員が「自ら群体を構成するとは」「人類の知恵の外にあるものだからね。エヴァ同様に」と語り合う。そうか、エヴァという人造人間は、人間が作ったものにもかかわらず、その技術は謎なのかな。エヴァ初心者にはすべてが新鮮だ、
女性上官が「(時間がないからといって)弱音を吐くな。これだから、若い男は(情けない)」と言うシーン。この言葉は、このシリーズに貫かれている傾向だね。強い女と弱い男。
そして戦闘の間じゅう叫び続けるアスカとマリ。彼女たちの声。オタク全開!って感じ。最後は「カチコミ、完了!」だもんね。
お、作者名等が示されるシーンで描かれた駅は、下北沢駅(渋谷側から見た絵)だろうか?
「序」時代の男友達ふたりが登場!大人になったふたりの方が魅力的、シンジとの関係もいい。
「心配のしすぎはよくない。信じて待とう」(ケンスケ)
庵野監督は、少年と少女や女性、成人男性との交流を描くのは上手だけれど、少年同士の交流はうまくないね。(本シリーズでは、シンジが人を避ける性格だから、ということでつじつまがあっているが)
この作品になって、少し説教臭く、エコロジー臭くなってきたな、という感触は、正直なところ、あった。
そして後半へ。
「ガキに必要なのは、恋人じゃない、母親よ」(アスカ)
女は闘う、ということも一貫しているなあ。
「私があんたを殴ろうとしたわけ、わかった?」(アスカ)
「何も決めなかったから。自分の責任を負いたくなかったから」(シンジ)
「シンジくんは、やすらぎと自分の場所を見つければいい。また会えるよ」(カオル)
「そうだね、カオルくん」(シンジ)
「4thインパクトの不可逆的阻止のために・・」このあたりのいかにも軍隊的な言い回しがウケる理由のひとつかな。
今回のエヴァ、特にアスカとマリのエヴァは、その無双ぶりが際立つね~
「ミサトさんが背負っているものを半分引き受けるよ」「僕は、僕の落とし前をつけたい」(シンジ)
「もういいよ、サクラ。明日生きていくことだけ考えよう」(新人)
「(シンジ、)父親に子供ができることは、肩を叩くことか、殺すことだよ」(ミサト)
希望の槍、カシウスと変わる
零号機と13号機の戦闘(ビル街での巨大な2体の格闘)は、来る「シン・ウルトラマン」を想像させてくれる。
戦闘シーンというか対話のシーンが、教室へ、寝室へ、ピラミッドのある風景へ、田圃へとめまぐるしくかわり、観ている我々が不可思議な感覚に引っ張り込まれる手法は、実相寺監督や、「2001年宇宙の旅」のキューブリック監督を思い出した。
「希望のゼロ、絶望の13。ふたつは対をなしている」(碇)
だめな刑事ドラマは、終盤に主人公がが「調べたらこういうことがわかりました(そこは見せないのかい!?)。これこれこういうわけだったんですね。だからあなたが犯人です」と語って終わる。実は、本作は作りとしてはそれに近いのではないかと感じる。それなのに、これだけ面白く、そして惹きつけられるのはなぜなんだろう? それともそれこそが庵野ワールドなのだろうか。
最後の最後に、"若い男ども" を立てたね~。
(ミサトは)命を捨て人類を生き残らせる。生き残った者に対して責任を負うリツコ。ふたりはいわゆるバディなんだな。そしてこの両方の役割には、男も女もないのだ、ということを伝えてくる人間構成。(みんな、これを観て、「前線で死ぬのは男、後陣を守るのは女」みたいな感覚を払しょくしていこう!)
「嫌われても、悪く言われても、エヴァに乗れればよい。居場所を与えてくれる。私をほめて」
ほんとは頭をなでてほしかっただけ。
カオルとシンジは、「デビルマン」のアキラとアスカリョウを思い出させるね。(映画じゃないよ、原作漫画ね。ここは決して勘違いされぬよう)
「涙で救えるのは自分だけだ。だから僕は、もう泣かない」(シンジ)
「(シンジくんは)相補性のある世界を望むんだね」(カオル)
「父さんは母さんを見送りたかったんだね。それが父さんが願った "神殺し" だったんだね」(シンジ)
「さよなら、すべてのエヴァンゲリオン」(シンジ)
いやすごい。これだけ観念的なアニメもなかなかないんじゃない。
さらに圧巻のエンドロール。宇多田ヒカルの主題歌2曲、フルコーラス!! この長さのエンドロールもなかなかない。充実感、まさに "最後" にふさわしいじゃん!!!
「なぜ若者たちだけがエヴァンゲリオンに乗るのか?」という俺の疑問は解かれなかった。だけど、それがなんだ、という気持ちで映画館を出た。
見る前はちょっと不安だったけれど、
にわかファンゆえ、解説サイトをいくつか読んでから理解、というか意味...
人類補完計画の答え合わせ
【総評】
旧劇場版を観たときに、人類補完計画は大体こういうことなのかなという程度の理解はあった。ただ、非常にシンプルな話になるので、これでいいのかなというモヤモヤがあった。
だから、今作は人類補完計画について旧作以上に何かが明かされることを期待していた。
結論から言えば、残念ながら今作で新しい説明はなかったように思う。だが、人類補完計画について、非常に丁寧に分かりやすく説明していたので、20年越しに答え合わせを見ているような感じだった。新しい発見はなかったが、ほぼ自分の理解通りと確認できたことは満足だった。
結局、旧作で人類補完計画について必要な情報は全部出揃っていたのだ。ただそれらが断片的に散らばっているのでやや理解し辛かっただけだったのだろう。自分の中では整理がついたが、同じことをもう一度丁寧に描いたとなると、この映画をなぜ作った?という疑問もある。
この映画で何かすごく爽快なシーンや素晴らしいシーンに出会ったとは思わない。人類補完計画についても答え合わせ以上のことはなかった。それなのに不思議で仕方ないが、なぜか映画終了後はすごくスッキリした気持ちになるので、全体としてはいい映画だったと評価したい。
【農村】
好評価に反して、途中退出を考えたレベルでこのパートだけは受け付けなかった。
綾波がQの時と別人になり過ぎていた。Qではシンジがいくらアプローチしてもまったく興味を示さなかった人間が、なぜ今作は様々なことに驚き感心を持つようになったのか全く分からない。単にご都合主義のために性格を書き換えたかのようで気持ち悪かった。村で行われるやり取りも心温まるエピソードのようで実際は稚拙な感じが強く好きになれなかった。
【映画後半部について】
旧劇場版での訳のわからない演出を引き継いだような意味不明の演出は今回もあった。旧作の時は、気持ちの悪い新興宗教セミナーを見させられているように感じて嫌悪感が強かった。だが、今回は、同じような演出が出てきたときに、やっぱエヴァンゲリオンはこうでないとねとワクワクして楽しんでいた自分に笑った。
やっぱりわからなかった
面白かったけどわからないことだらけだった😵
根本的に人類補完計画と使徒、エヴァの関係がよくわからないし。
ただアニメーションのクオリティの高さだけで見たような感じになっちゃった。
ラストでいっぱい人が降ってきたけどあれってみんな元に戻ったってこと?
街が復活してたけど。その辺もよくわかんないし、マリはシンジが好きなわけ?
アスカはどうなったの?
そんなこんなで理解できなかったけど雰囲気だけで★4つけちゃいました。
内容理解できなかったら通常2くらいしかつけないんだけどね。
人物の心の描写も良かったけどなんか、ちょっとわかりづらい部分もあったなー。
最後くらいスッキリさせるような戦いにしてほしかったなー。
関係ないけど、イデオンの映画版の最後すごく好きなんだよね。
なんか思い出すよ。
ボイジャーって曲好きなんだよねー。
昔小松左京原作のジュピターって映画でユーミン歌ってたよね。
今回あれは中々マッチしててすごく良かった。
誰が歌ってるのかは知らないけど。
見終わって、監督のことが知りたくなった
監督が誹謗中傷見て鬱になったのに涙してしまった…
多くの人を巻き込んだ、
シンジにそれはキツいよ…
痛くて苦しくなるアニメだったけど、一人じゃいい作品、いい人生は送れないって思った…
他人と関わったら世界が広がる。
オタクだったら一人の世界に浸らず、外に出たら、また一人の世界が広がるから、外に出てって大事なメッセージが監督が命を削って伝えたのがわかった。
完結
謎が残ったままとか自分では理解しきれなかった部分もありましたが前作に続き戦闘シーンは迫力満点で物語も堪能できました。
TV版とかまごごろを君にを彷彿させる演出もあって懐かしくも新しく、もう少し説明や細かく描いて欲しいところもありましたが、それでも2時間半ぐらいあるので削ってるんだと思うんですよね。
印象に残ってるのはアスカの使徒化と一番好きだったシーンは、帽子を脱いでいつもの髪型に戻ったミサトさんが単身特攻して槍を届けようとする姿、ここはカッコ良かった。
最後、色々解決していったんだけど成長したシンジは緒方さんであって欲しかったかな
これで完結で庵野さんがエヴァを手がける事は多分ないと思うんだけど、描かれてなかった部分や新たな世界も創り出せそうな要素もあるので別の可能性も観てみたいと思いましたが、ひとまずお疲れ様でしたと伝えたい
これで本当のエヴァの終わり
100億突破おめでとうございます
興行成績が100億を突破したという事で、戦略的に取りにいったのでしょうが、作品としても、事業としても大成功ですね。これで、また素晴らしい庵野作品を見る機会が増えたかと思うと、ワクワクします。
テレビシリーズを再構成し、分かりやすくした事で、あのラストで正解だったんだ、と改めて感じました。
色々な作品のオマージュを感じますが、差し詰め、第3村はジブリのオマージュですかね。宮崎さんが好きそうな原始共産社会は一旦、この文明がリセットされた後なら出来そうです、という事かも知れません。第3村では誰もが仕事を持っていて、シンジ君は最初からエヴァに乗れてしまった天才なのですが、ここでは釣りをやらされます。「大きなカブ」を見ていたせいか、あー、これって、風立ちぬの声優の件かな、なんて想像していました。
他にも色々考えましたが、以下略。素晴らしい作品でした。
26年付き合ってしまった、、、
終わったなあ
全1017件中、281~300件目を表示