劇場公開日 2021年3月8日

「カタルシス〜現代の教典(わかる必要はない)」シン・エヴァンゲリオン劇場版 Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0カタルシス〜現代の教典(わかる必要はない)

2024年5月8日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

単純

知的

この映画のラスト、松任谷由実が歌う『VOYAGER〜日付のない墓標』が流れて以降だけを見れば良い。

分かろうとする必要も、
分かる必要もない。

エヴァンゲリオンが何か、
登場人物が誰か、
過去のストーリーが何であったか、

実は、そんなことどうでも良く
それらはただの擬人化されたマークに過ぎず、
すべては、一人(一個)の生物の脳内放浪記だったことが分かる。

仮称シンジ(笑)の中に、
すべてが内包された経典になって終わった。

喜怒哀楽、執着(粘着)、破壊、自壊、嫉妬、奉仕、好意と恋愛のはざま、アンビバレント…

現代の哲学書または聖典なのかもしれない。

鳥肌を立て震えながら見た。

Haihai