「やっと終わった」シン・エヴァンゲリオン劇場版 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
やっと終わった
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中盤までは第三村での昔懐かしい日本の原風景での束の間の生活、メカまみれの仮想都市を描いてきた反動なのかジブリ風に作風が一変。
女性陣が活躍することやB級映画のお約束のようなエロいシーンは相変わらず、この辺は庵野監督の昭和親父ぽさなのか。レイやアスカを振り回して結局はマリとくっつくというのはとんだプレイボーイ、最後になってやっと万年少年から色男風に脱皮しましたね。とはいうものの映画の大半はうじうじしたり拗ねたりで気が滅入ります、狂った親父との骨肉の争いというのも戦国時代じゃあるまいしテーマとしては頂けません。
最終章になってようやくゲンドウの企みが明るみに、人類が単一化すれば諍いも揉め事も無くなるから理想郷というのはどういう思考回路がもたらしたのか短絡的過ぎてどっ白け。
そもそもこの物語SFなのか宗教哲学なのか意味不明、聖書にまつわる逸話まで絡めて神だの人類救済などと如何わしい新興宗教のような権威づけで偽装しているが基本、淋しがり屋の一人好きという矛盾に悩む病んだ男の妄想劇に思えてしまい残念。
まあ、良くも悪くも庵野ワールド、作家性が全てなので好きずきでしょう。本作を観る為に序から一気に見直しましたが感想としては、やっと終わったということくらい・・。
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