「さよなら、エヴァンゲリオン」シン・エヴァンゲリオン劇場版 sdfghjklさんの映画レビュー(感想・評価)
さよなら、エヴァンゲリオン
良かった。理解が追いついてない部分もあるけど、3時間あっという間の時間だった。
庵野秀明さんのプロフェッショナルを見ていた人はのり楽しめたんじゃないか(プロフェッショナルが作品をみて、関係のあるスタジオのシーンとかを意図的に残した?)。最後のシーンはスタジオにいるシンジ君自体、庵野さんと被せているように感じられ、そのシンジくんまでも救った終わりは、ある意味今の世の中に対して希望を残し、自分自身を救ったように思えた。
内容全体としてもプロフェッショナルで言っていたように、今までと違いかなり丁寧に説明が繰り返されていた。また、戦闘シーンをはじめ、カット1つ1つ作り込まれてて、アートにかんじられるレベル。カット1つでシンジくんの感情表現を伝わるトンネルの絵のような繊細な表現をし、戦闘シーンのカットでは360度かつ、距離感を含めた動きを多彩に扱うことで全く飽きることのない展開の早さを楽しめた。
ポスターが途中から全員が映った絵に変わったのはネオンジェネシスで、映画で表現しきれなかった全員が元気でやってることを表現したかったからかな。
ここからは自分の記憶の為にメモ。
・ファーストインパクト
白い月の衝突。地球のはじまり。
・セカンドインパクト
南極で発見されたアダムを卵状態まで還元させる(葛城父)。これによりアダムは胎児化、肉体がなくなることで爆発。ただし胎児化した為、アダム系の増殖阻止に成功。海の浄化を目的とした。
・ニアサードインパクト
初号機の覚醒。シンジがレイを取り戻す為に使徒のコアに干渉した為に発生。カオル君がカシウスの槍で強制停止。ほとんどの人類はここで死んだ。人類のインフィニティ化が一部発生。
・サードインパクト
ゲンドウが、自立式マーク6自らとリリスををロンギヌスの槍で刺すことで起こし、カジさんとマリ?が止めたカシウスの槍を貫くことで止めたインパクト。大地の浄化が目的。インフィニティ化を止める為にリリスの首を落とす。
・Qの最後
13号機でリリスと6号機に刺さっているカシウスとロンギヌスの槍を回収しにいくが、ロンギヌス2本になっており、これにより13号機は覚醒、また12使徒が生き残って13号機に侵食した為にカオルが13番目の使徒に落とされる。カオルが自殺することでインパクトにならず。
・フォースインパクト
ゲンドウがアスカを生贄に、覚醒した13号機をトリガーにセカンドインパクトの地獄の門を開いた。条件としては覚醒した13号機と、生贄の使徒、黒き月の復活、アダムスの器4つ(マーク9-12)。器は進化系エヴァで、中身の魂用に作られたのがアドバンスト綾波シリーズ。魂の浄化が目的。
・アディショナルインパクト
この為に槍2本を温存。マイナス宇宙のゴルゴタオブジェクトで起こしたが、ミサトがヴンダーでガイウスの槍を届け、インパクトはシンジが引き継ぐ。目的は世界の書き換え。条件は裏宇宙にあるゴルゴタオブジェクトに行く、エヴァンゲリオンイマジナリーを槍で刺す、槍はトリガーと生贄に2本必要。裏宇宙に行く条件が、使徒化された状態で覚醒したエヴァに乗ること?人を捨てたゲンドウ、覚醒した13号機、覚醒した初号機、使徒化されたシンジ、マリとオーバーラッピングされた8号機、アダムスの器プラスフォーインワン状態。
・それぞれの目的
ゼーレの目的は1つの肉体に1つの魂を集めるのが目的。それに対して、ゲンドウはユイと会う為、初号機に全ての魂を集める為、初号機を主にインパクトを起こす必要があり、その為に神になる(神殺し)をする必要があった。ゼーレとリリスとの契約は、アダムとリリス以外の使徒10体の殲滅。
・流れと感想と推測
最初の平和な日常シーンは、確かに何もかもを失った時に、人は助け合い感謝できる未来を作れるのかも。というよりそういう希望を持ちたい想いを感じた。確かにQで終わらせない必要性があったと感じれた。
ナギサくんのループ的な要素も疑問としては残った。ナギサとカジさんが上司部下だったのはゼーレだったから?でも、ゼーレの人を捨てたと言われながらゲンドウに死を告げられるシーンと噛み合わない気がする。
アスカが生贄になったのは、新しい使徒として認定された人種を生贄にする必要があったから?
解説を読んで確かに浜辺の絵コンテシーンはコア化が進んでいて、マリが来ることで現実に戻った。マリの存在は、庵野さんにとってはマリアとして、世界においては復活の証人としてのマグダラのマリアという意味だったのか。イスカリオテのマリアというのは聖書には出てこないらしい。イスカリオテのマティアはあるらしく、それもユダの後任の復活の証人として新たに使徒に入ったものだった。マリも年をとってないから使徒としてカウントされる?
ネオンジェネシスでマリとシンジだけが記憶が残って2人で旅立った。恋人とみる人もいるが、自分としてはシンジくんの母親であり、庵野秀明と安野モヨコさんに思えた。
髪が伸びたレイは、感情を手に入れ人間になった正面なんだろうな。
アスカもシンジも、結果的にはそれぞれ使徒化されていたことで、それぞれ使徒にカウントされる?11番目の使徒。
マイナス宇宙はLCLで満たされた記憶の世界。撮影スタジオのシーンが出てきたのは、世界の書き換えの途中で、アニメの世界観の書き換えをスタジオに見せていくのは面白いカットだと思った。
アスカが新2号機で最後にシングルエントリープラグじゃなかったことを驚いていたが、誰が乗っていた?アスカのクローン?オリジナル?
アスカは、式波がクローンであったことが今回で発覚したが、最後浜辺にいたのはオリジナルの惣流だったんだろう。赤いスーツが前のバージョンだったらしい。