「シリーズへの愛あるラストに感謝…!」シン・エヴァンゲリオン劇場版 ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズへの愛あるラストに感謝…!
期待してた以上に「エヴァ」シリーズ愛に溢れた良いラストだった…!観終わると、「さようなら 全てのエヴァンゲリオン」って言葉の意味がわかる…。
Qを観た感じだと「この物語をどう決着させるんだ(決着するのか)!?」と思ってたけど、ちゃんと伏線も回収されていたし、それ以上に、長い時間苦悩し続けたシンジくんをはじめ、すべての登場人物たちや、エヴァンゲリオンの各機体の鎮魂歌(レクイエム)になっていたのがわかる。
かつて子どもだったシンジくんやアスカ、トウジ、ケンスケたちはちゃんと大人になった。
碇ゲンドウは自ら構想し、囚われ続けた人類補完計画から解放された。そしてミサトさんたちも。
そして、たぶん作り手の庵野秀明氏もエヴァシリーズから解放された。
現実に流れた膨大な時間。受け取り手の私たちも年齢を重ねた。
だからそれらがひたすら感慨深かった。
そしてメディアミックスで出てきた機体、ネタ、TVアニメシリーズのモチーフも随所に出てきて、まさに集大成になっていたし、長年追ってきたファンへのサービスでもあるんだろうな。
長年続いた一大コンテンツを「ちゃんと終わらせる」のってとてもとても大変なことだと思う。でもエヴァは本当に「ちゃんと」終わった。
スタッフも新旧のアニメーターやアニメ制作会社が名を連ねてて、時間とたくさんの人の手を借りてエヴァシリーズは完成した。
愛あるラストを見せてくれた庵野監督やスタッフの皆さんに、1ファンとして感謝したいし、最初のテレビシリーズから足かけ20年近くかけて、ようやくフィナーレを迎えたんだな、迎えられたんだなと思うとすごく感慨深い。
しばらく余韻に浸りたい。
コメントする