「とりあえず皆で行こう!」シン・エヴァンゲリオン劇場版 zeruminaさんの映画レビュー(感想・評価)
とりあえず皆で行こう!
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一時は(ずっと?)どうなる事かと思ったが、無事完結。まずはそこを寿ぎたい(笑)
『Air/まごころを、君に』の経験が生きてるというのが最初の感想。
性急になりすぎず、エンタメとしての爽快感を維持しながらテーマに切り込んでいる感じ。
映像の素晴らしさ、セルフオマージュの巧みさは流石。
大げさでなく、日本アニメ史に残る名作が生まれたという事だろう。
とはいえ、TV放映時から追いかけてきた自分個人としてはモヤる部分があったのも確か。
もちろん、積年の「思い入れ」があるので「何を出されてもモヤる」可能性が高いのは自覚しているが…綾波の扱いはもう少しなんとかならなかったのか。
綾波に関しては『序』『破』の流れとの乖離を感じてしまうなー
あと、「1000人レベルの共同体で農業」って!(笑)
「理想郷」のビジョンがそれなんだーという脱力感はあった。
正直、あの辺の展開は(必要性は理解できるものの)苦痛で、「このまま終わったらどうしよう…」と不安を抱きながら見ていましたよ、もう。
この辺は完全に個人的な趣味問題なので、評価には関係ないと思うけど。
最後に、
一言でいうとマリの映画だった!(笑)
この辺りは庵野監督の誠実さの表れだと思って高く評価してるんだけど、僕は。
既存のキャラだけではエヴァは終われない、似た結果になってしまうから、今までにいなかったタイプの個性を投入するという事でしょう。
実際、コアメンバーであるシンジ、アスカ、ミサトの行動はTV、『Air/まごころを、君に』、あと本作で大筋は変わっていないのだから。これはスゴイことだと思うのですよー
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