「やっと終わったんだな、と感じました」シン・エヴァンゲリオン劇場版 kame-pukupukuさんの映画レビュー(感想・評価)
やっと終わったんだな、と感じました
エヴァンゲリオンに関しては、TVシリーズ、旧劇場版、新劇場版を見てきました。漫画版は未読です。
今作を見るにあたって、再度、新劇場版の3作を見て映画館に行きました。
見終わった後、率直に言うと消化不良感がありました。
自分の解釈が正しければ、今作は人類補完計画を阻止し、あの世界の人物みんなが笑顔であるハッピーエンドになったのだと思います。
レイが第三村で普通のヒトの生活を体験する、であったり、シンジが立ち直り、父であるゲンドウとしっかりと話し、しかもゲンドウが自身の気持ちを吐露する。(この辺りはシンジ君がまっとうな主人公をしているな、と感じました。)
こういった比較的ポジティブなシーンが描かれ、最後のシーンでは、エヴァらしく実写で終了する。
(この終わり方は、あくまでアニメなんだよ、というメッセージを再度示されたんだろうな、と思いました。)
旧劇場版の時のような気持ち悪さもなく、意味が分からない終わり方ではない。キャラクターたちが前を向き、成長した彼らが描かれ実写で終了する。
結局、自分が感じた消化不良感を考えると、旧劇場版を見た際に感じた、人が持つ気持ち悪さ(シンジのウジウジ感とか結構好きなんです(笑))、絶望感だったり、バッドエンドを今回のエヴァンゲリオンには感じなかった、ということなんだろう、と思いました。
また「シンジがそんな簡単に立ち直るはずがない」という固定観念がどうしても払拭できませんでした。(旧劇場版を見ていなければ、もっと違ったのかもしれません。)
このような理由から、点数を4点にさせていただきました。
また何回か見直すと評価が変わってくるのかもしれません。
庵野監督はもうエヴァを作る気ないんだろうな、と見終わった後自分はなんとなく感じ、エヴァがとうとう終わったな、と感じました。